【Wrwrd!】推しは眺める派のモブなんですが？ (ページ8)

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それからグルッペンとは沢山の話をした。
何で泣いていたのか、とか、何年生か、とか。
グルッペンは同い歳だと言うことも分かり、更に会話も弾む。

『ってことがあんねんw』

グルッペンと話すのが楽しくて、口は止まることを知らないように動く。
私の話を聞いたグルッペンが、何だか楽しそうに笑う。

gr「余程、ドジだったんだなw」

声を上げて笑い、お互いの顔を見合わせると、グルッペンはふっと吹き出す。

『なっ？！人の顔見て吹き出すん！！？ひでぇ！』

思わず思っていたことを言ってしまうと、また笑い出す。
そして、ヒーヒー言いながら、私を見た。

gr「いきなり泣き出すからどうしたのかと思ったゾ…w
でも、今はAが楽しそうで何よりだ。」

やっぱり、攻略対象は笑うと更に美しいんだな、なんて思う。

『グルッペン…。今日だけの友達、とか、無いよね…。』

不意に不安になってしまったこと。ぽろっと口から出てしまう。
でも、仕方が無いじゃないか。さっきだって、勝手に期待して傷付いて。
自分は悪くないって、私のせいじゃないって。そういう確信が欲しいんだもん。

すると、また腕を引かれる。
私は、成す術もなく、グルッペンの腕にすっぽりとはまってしまう。

gr「Aと居ると、Aと話すと楽しいんだ。
それを自ら手放そうなんて絶対に考えやしないゾ。
それに、俺は絶対に嘘は付かないからな。」

グルッペンの声が、若干震えているように聞こえた。
それは嘘を言っているような感じでは無くて、
ただ、1人が寂しいような、そんな声だと私は思った。

『ありがとう。グルッペン。私、これからもグルッペンの…』

まだ言い終えていない時、屋上の扉が開く。

そこから出てきたのは、ゾムと美桜さんで、私を見て驚いていた。
二人の顔からは、ここに居たのか、という安堵感も見える。

gr「おう。何だ、ゾムか。この前、お前の書類を全部トン氏がしてたゾ！
そう言えば、後から粛清…たらなんたら言ってたな！
ところで、何の用だ？」

私に抱き着いたまま、そう言うグルッペン。

zm「なぁ。Aに何しよるんや…？それ、俺のやで。」

そんな彼を見て、低く、唸るように言うゾム。
すると、グルッペンの声は更に低くなった。

gr「俺の、か。彼女が泣いてしまったのはお前のせいだが？
それに彼女は俺の友達だ。
何するも何も、友達としてのスキンシップ以外あるか？」

ゾムを挑発するように言い放ったあと、私の肩に顔を埋めるグルッペン。

は？←