信じてた。【黒バス】 (ページ15)

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第11話本当に貴女がページ15

教室から逃げる。

だって皆怖い。

顔も、声も、雰囲気も、

全部が全部、僕を敵視してて。

.

僕が逃げ込んだ場所は、屋上だった。

あぁ、そういえばテツヤがいるんだっけ？

屋上のドアをそーっと開け、外にでる。

「あ、Aさん……」

「ごめんねー。待ったよねー」

泣きたいのを必死にこらえ、笑顔をつくる。

テツヤは何かいいたそうな顔をしてた。

でもテツヤは僕が人前で泣かないの知ってるから。

多分言いたかった事を呑み込んで、僕を呼び出した原因となったであろう事について話しだした。

「本当に、貴女がやったんですか？」

「なにを？」

分かってるくせに、そうやって返してしまう。

僕の悪いトコ。

さすが涼の次に付き合いが長いだけあって、嫌な顔ひとつせずに話しを続ける。

「下須さんの事です。
もう一度聴きます。

本当に貴女がやったんですか？」