耳 *リクエスト* ページ41
思ったより書類がたまってしまった、あーあ、面倒臭い
なんて考えながらソファの背もたれに凭れて太宰は膝の上のノートパソコンに情報を打ち込む
すると、太宰がすらすらと話しているかのように打ち込まれ続けていた文字がそこで突然ピタリと止まった
視線は隣の中也の橙色の髪、その奥の耳に向けられている
ふと、目に入ったそれを、するりと指で撫でてみる
「ひっ…」
中也は小さく悲鳴を上げ肩を跳ねさせた
「なっ…にしやがる手前!」
「中也が目に入ったから」
「はあ!?」
中也は意味が分からないと目をつり上げるが、仕事中に中也が、たとえ視界の端にちらつくだけでも、どうしたって意識が向くだろう
…中也だって仕事中に街で絡んでくる癖に。やっぱり馬鹿は馬鹿だ
「…前から思ってたんだけれど、中也って特に耳が弱いのかな」
前の夜のことを思い出してみる。あの状態になればどこを触ってもビクビクと身体を震わせるが、耳は元々反応が強かった気がする
「な訳ねーだろ、今は突然触られて吃驚しただけだ」
「そう?」
…目が泳いでいる
もう一度、今度は確信を持って触れる
「ほら」
「…っ、止めろ」
声は出さなかったが、確実に肩が震えている
「へぇ…可愛いね」
「んっ…」
耳許に唇を寄せて囁けば、僅かに声が漏れたのを、太宰は聞き逃さなかった
体の向きを変え、肘掛けに凭れる様に座って、伸ばした脚の上に中也が乗り上げる形に腰を引き寄せる。やっと目線が合う位だ
「っ待て馬鹿」
「待たない、中也可愛いから」
また唇を耳に寄せ、ね?いいでしょう?と囁きかけ、触れるだけのキスをする
抵抗するように太宰の両肩に置かれていた手が、きゅっと握られた
そのまま腰を寄せて身体を密着させ、態と音を立ててキスをする
ぴくりと揺れる体が愛らしい
熱を持ち始めたそれにかぷりと噛みついて、軽く歯を立てる
「んっ…、ん」
引き結ばれた唇、それでも声が抜けていく
「ん……っんん!」
ゆっくりと舐め上げれば、一際大きく声が漏れた
唇を耳につけたまま声を響かせる
「…可愛い」
「ぅ、るせ…ひっぁ」
また何度か甘く噛み、溝に沿ってしきりに舌を動かしたと思えば、今度は一段とゆっくり舐めていく
突然、段々と太宰に凭れ掛って来ていた中也が、太宰の首に腕を回す
「お前…耳、ばっか」
既に蕩けた顔でそう言うと、熱い唇で太宰に口づけた
太宰は目を細めると、ゆっくりと中也を押し倒した
耀様リクエスト有り難う御座いました!!
49人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんり - 二次オタコミュ障さん» 太中を皆の前でいちゃつかせるの大好きです笑 了解しました! (2018年9月27日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - 何度目かのリクエストすみませんm(_ _)m 超バカップルな太中で、周りが見てて恥ずかしくなるくらいいちゃいちゃしてる様子を書いて欲しいです! (2018年9月27日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» よ、よかったぁ…毎回本当に素敵なネタありがとうございます! (2018年9月11日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - あぁぁぁ、最高です・・・っ! (2018年9月11日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» 勿論です!リクエストありがとうございます! (2018年9月7日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんり | 作成日時:2018年3月25日 21時