にゃあ ＊リクエスト＊ ページ29
「ほら、中也」
「い、嫌だ…」
中也は太宰に押さえつけられながら弱ったように首をふる
その頭には愛らしい猫の耳が生えている
「一回言えば許してあげるから、ね？」
「うっ…駄目だっ」
太宰の手が腰から生えた尻尾を撫ぜる
「ひっ…ん」
頑なに首をふり続けていた中也が僅かに声をあげて腰を引く
「中也？」
太宰が顎を掬い上げて目を覗き込む
真っ直ぐ見つめる太宰の瞳から中也は逃げられない
「ほら、早く」
「や、やめっ…あっ」
太宰の手は早くしろとでも言うかのように中也の体を撫でる
時たま尻尾を掠めると洩れる息が太宰の耳に届く
耐えられなくなったように中也は声にならない悲鳴をあげた
「〜〜〜っ……にゃあぁ」
折れたのは中也だった
頬を染めて太宰を見上げる中也は色香を振り撒いていることを知らない
先程から求めてきたその言葉の破壊力は相当なものだった
太宰は揺さぶられた理性を手放すように中也に顔を近付ける
「おい！？ちょっ…んんっ」
いきなり合わせられた唇から割り込んできた舌に中也は戸惑ったように声をだす
「ぁ…ふ、ンッ…んぁ」
逃げ惑う舌を絡められ、擦り吸われる感覚に中也は瞳に水の膜を張る
歯列をゆっくりとなぞられびくびくと反応する体を支えるように太宰が腰に強く腕を回す
「んンッ、は、ふ…」
ふと、目にはいった猫の耳に指先を滑らせると、中也は肩を大きく跳ねさせ、太宰の外套を握った
「んぅ…ふはっ…だ、ざい手前ぇ」
口を離すと向けられる抗議の声に太宰は微笑む
「ちゃんと、言ってやっただろ｡何で…」
「ごめんね？中也があんまりにも可愛いから」
まあ、元々やめるつもりは無かったけれど、と心の中で呟く
「こんなに可愛い中也をみすみす逃せるわけないだろう？」
ねえ？と猫耳をくにくにと触りながら耳に唇を寄せて問えば、中也はぎゅっと目を瞑って体を震わせる
太宰は最後の一押しと耳朶を甘く噛む
「ひあっ…」
声をあげた中也の目は既に欲に染まっている
「もう…好きにしろよ…」
紅くなりながら言う中也に太宰は体を密着させる
「いただきます」
その微笑みの妖艶さは尋常ではなかった
二次オタコミュ障様リクエストありがとうございます！
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りんり - 二次オタコミュ障さん» 太中を皆の前でいちゃつかせるの大好きです笑 了解しました！ (2018年9月27日 22時) (
レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - 何度目かのリクエストすみませんm(_ _)m 超バカップルな太中で、周りが見てて恥ずかしくなるくらいいちゃいちゃしてる様子を書いて欲しいです！ (2018年9月27日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» よ、よかったぁ…毎回本当に素敵なネタありがとうございます！ (2018年9月11日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - あぁぁぁ、最高です・・・っ！ (2018年9月11日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» 勿論です！リクエストありがとうございます！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんり | 作成日時：2018年3月25日 21時
