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探偵社にて ページ11

コンコン

「おう、邪魔するぜ」

ノックと共に入ってきたのは太宰が仕事をしていた理由となった中也だ

「うげっ、もう来たの?ギリギリに焦って入ってきたら足引っ掻けて転ばせてあげたのに」

「うっせぇ、すっ転んで頭打つのは手前1人で十分だ」

「えー、私が頭うってどうにかなったら、今日の作戦パアじゃないか」

「安心しろ、俺1人でどうとでもなる」

「無理だから私に頼らざるを得ないんでしょ。脳筋の中也には無理だよ」

「ンだとコラァ!!」

顔を合わせて早々お互いを罵り合う二人に探偵社の面々は少々気圧される

「作戦は?」

「資料が先」

太宰は資料を手渡しながら中也を応接間のソファに座るよう促す

中也の隣に太宰が腰を下ろし、一緒に資料を覗き込んで話し始める

時折太宰が資料に指をさしたり、中也が意見を述べたりしながら話が進んでいく

的確に詳しく、けれどスムーズに進んでいく作戦会議に無駄な言葉は一切ない

敦はその様子を見て、感嘆の息を洩らす

自分ならばあのようなスピードであれだけの情報量を伝えられても全て理解して覚える事は難しいだろう

長年二人で刻んできたリズムは、探偵社の面々を黙らせるには十分だった

「ああ、あと此処はーー」

太宰が資料を中也から取って捲る

「了解。だが此方はーーああ、成る程」

ひとまず会話が一段落したところで、太宰は次の資料の確認をしているようだ。と、中也はふと太宰の方を見つめる

そして、何を思ったのかソファに手をつき元々密着していた身体を更に密着させて、首を上へ伸ばし僅かに顎をあげた

太宰はそれに気付き、答えるように中也の方を向き、顔を寄せると


唇を合わせた


中也は待っていたとでも言うように、僅かに一度だけその唇を食んで、ゆっくりと離す

「何どうしたの」

「…別に」

鼻が触れ合う距離で慣れたように太宰は声をかけ、それに中也が素っ気なく答えた

「ふふっ甘えたかなぁ?」

「違えよ。気紛れだ」

「猫みたいだ」

軽口を叩きあってすぐ、中也はねだるように顔を傾け、そこに太宰が口付ける

乱歩以外の皆は一様に驚いていた

「最近会いに行けなくてごめんね?」

「別にいい、仕事だろ」

「終わったらそのまま帰ってしまおうか」

「サボるな馬鹿」

「いいじゃない別に。作戦は完璧に遂行するでしょ?」

「当たり前だ。誰にいってやがる」

僅かに色香を漂わせて二人は不適に笑った


その日、任務完了の電話の後太宰は帰ってこなかったが、誰も驚かなかった

素直になって→←探偵社にて



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りんり - 二次オタコミュ障さん» 太中を皆の前でいちゃつかせるの大好きです笑 了解しました! (2018年9月27日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - 何度目かのリクエストすみませんm(_ _)m 超バカップルな太中で、周りが見てて恥ずかしくなるくらいいちゃいちゃしてる様子を書いて欲しいです! (2018年9月27日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» よ、よかったぁ…毎回本当に素敵なネタありがとうございます! (2018年9月11日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - あぁぁぁ、最高です・・・っ! (2018年9月11日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» 勿論です!リクエストありがとうございます! (2018年9月7日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんり | 作成日時:2018年3月25日 21時

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