拾壱頁 ページ11
「…ああ、これから向かう場所だっけ?蘭堂さんに荒覇吐の爆発にあった時の事を聞きに行くんだよ」
「あ?蘭堂?」
首をかしげる中也。
「もふふわモコモコさんだ」
「余計分かんねェよ……否、彼奴か?俺を拘束してた寒がりか」
「兄さん語が通じた…!?」
一人、驚愕の表情を浮かべている太宰。
修治が云っていることは「ぴーぴちゃーんもっこもこー♪」だとか「どーんってなってピカってなってすごかった」等とかなり分かりにくい物が多い。
ちなみに鳥かと思われていた「ぴぴちゃん」とは近所の猫の名前だと先日明らかになった。
何故ぴぴちゃんなのかは謎である。
「治?にーさんごってなんだ?俺はなまえにごがつかな」
大輪の花火が咲くような爆発音。
それは、ちょうど太宰達の進行方向に見えていた屋敷から聞こえ、黒煙が青い空に上っていっていた。
「……うわあ」
「……!!」
「お?たーまやー?だったか?……あれ?」
面倒くさそうに顔を歪める者、プレゼントを開ける前のような嬉々とした顔の者。
そして、何故か場違いな感嘆府をあげる者。
それぞれ違う反応をして、微かな銃撃の音が聞こえる屋敷へと向かう三人だった。
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ロト - よみさん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただけてとても光栄です。続きが気になる作品だったなんて本当に嬉しい誉め言葉です。ありがとうございます! (2020年1月7日 13時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
よみ - 受験頑張って下さいね。とても、面白くて、続きが気になる作品だと思っているので、早く二月になれ!っと祈りながら、更新お待ちしております。 (2020年1月6日 17時) (レス) id: 587f0ad974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロト | 作成日時:2019年8月1日 18時