人気：小説, 心理テスト, 性格診断, キャラ占い

小｜中｜大｜⚠・前にドSと書きましたがすっごい切ないです
・喫煙炭治郎
・善逸の出番は後半
・この作品を検索する際には｢知って｣でお願い致します。




｢え｣

屋上の先には、あの優等生の彼が居た。

誰にでも優しく、勉学に励み、努力家で、
愛想の良い高校生の少年である。

彼は私の憧れであり、
いつか友達になれると思っていた。
話が合うだろうと思っていたからだ。

彼の大きい人脈には、きっと私も平等に含まれるのだろうと。

炭｢？あれ、いつもは誰もいないのに。｣

まるで客を招いたかのような平凡な顔で。

彼の象徴である花札のピアスが風に揺られ、
カランと鳴る。

いいや、それより、なにより。



煙草と、うっすらと見えた肩の、刺青(タトゥ)。




炭｢(名前)さんじゃないか。いやあ参ったなあ｣


彼はそう笑って頭をポリポリとかいた後、
手に持っていた煙草を雑に捨て、
その上に上履き越しでグシャッ！と捻り潰した。



｢ッ…………！｣

炭｢初めましてだよね？この俺に会うのは。(・・・・・・・)｣


それからだろう。
彼と私の、秘密が始まったのは。


執筆状態：更新停止中