好きです。 ページ8
中也side
俺達は、あれから人気のない会議室に足を運んだ。
Aは、今から俺の言う言葉を見透かしたように此方を振り返って微笑んだ。
あぁ、そうだよ。手前の思う通りだ。
俺は手前の、その笑顔に惚れたんだよ。
手前が思ってるよりも、ずっとずっと前からな。
中也「ずっと、手前の事が好きなんだ。」
俺はあえて過去形にしなかった。
今だって、Aの事を変わらず愛してる。
正直、太宰との関係が上手くいっていなかったと感じ始めた時は、チャンスだと思った。
Aをあの太宰から奪える、最初で最後のチャンスだと思った。
そう企みながら、何処かでAをこの苦しみから救いたいと思う自分もいた。
だか、Aをその苦しみから救うという事は、俺の幸せを消すということだった。
なんせAは、太宰の前でなきゃ幸せになれねぇからな。
悔しいが、太宰よもAを幸せにしてやれる自信は、俺には無かった。
だからこそ太宰が憎かった。
中也「手前は、太宰にしか幸せに出来ないし、太宰にしか苦しまねぇんだな。」
そう言うと、少し驚いて、刹那、微笑んだA。
A「私は、太宰さんが大好きですから。」
そう言って、太陽のように笑ったA。
向日葵が咲いたようだった。
中也「手前にはやっぱ、その笑顔が一番似合うよ。」
俺は諦めたように笑った。
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!?(プロフ) - うえ、中也さん落ちないんですかまじかよ (2023年1月21日 0時) (レス) @page35 id: f95a2e532b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?中也さん落ちみたかった・・・。 (2022年6月24日 17時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この作品好きです~!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0b13d6cbae (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 桜咲月菜さん» ひぇー!ありがとうございます! (2019年7月17日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2019年1月22日 20時