うちのマネには秘密がある。【HQ】【稲荷崎】

隠させて ページ10

治side



治「A〜教科書貸して〜」




A「また〜？いつまでも古典持ってこやんやんか」




週2である古典の授業。起きてるので精一杯だし、教科書とノートはいつも持ってきていない。
というか忘れる。



やから俺はその度にAに教科書とノートを借りに来る。Aはレイアウトも上手いし、ノートも分かりやすくて時々描いてあるイラストが可愛いからついつい起きて見てまう。





＿＿＿＿＿まぁ後は、Aに会いに来るための、ちょっとした口実やったりもする。




A「はいこれ！寝てヨダレたらしたらあかんで！」




侑「ぶはっ！Aおもろすぎやろそれは！」




Aとツムと角名は横で隣り合わせだから、Aに話しかけるにはツムと角名の席を通り過ぎないとあかん。



治「大丈夫や、俺古典だけは起きてるから」




そう言って俺はAの教科書とノートを持って教室を出た。

















A「治って古典得意やったっけ？」




侑「ん？いんや？赤点常習犯やであいつ」



角名「侑も人の事言えないけどね」







・・


授業中、なんとなくAのノートをペラペラと捲る。

相変わらず可愛ええイラスト書いてあんなぁ…



ふぅん、今授業でこんな所習ってるんか。
先生が教えるよりAのノートの方が分かりやすいんちゃん。







まためくると、小さな紙が綺麗に折りたたんでノートに挟まれていることに気づく。






こうゆうのって見てもええんかなと思いつつ、少しの好奇心で俺は、そのメモをそっと開けた。































『○月✕日 (△)



今日は悪夢を見ませんでした。




でもまだ、真っ暗な部屋では寝れそうにありません。





今日も小さな灯りをつけて寝ます。







どうかこれからも、平穏無事に毎日を過ごせますように。




今日は薬は要らなそう。』

















そこには、日記のような物が、綺麗な字で書かれていた。




治「…なんや、これ。



悪夢？薬？」






俺には何が何だかさっぱり分からんくて、とりあえず元のページに挟んで戻しておいた。





























この時、なんでもっと、ひっかからへんかったんや。




そしたら、もっと…

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