拾って? ページ4
Aside
「きゅぅん、」
キツネは私の姿を見つけたのか、こちらを見て弱い声で鳴いた。
まって、かわいすぎる。
というか、なんでこんな所にキツネが?
捨て猫ならぬ、捨てキツネ?
そんな事ある?
A「…キツネさん、どこから来たん?」
「こんこん、」
A「…まぁ、喋るわけ無いやんな、あは」
1人で話しているのが急に恥ずかしくなって、顔が熱くなった。
取り敢えず、自分の帰り道で動物が捨てられたままなのは目覚めが悪いので、拾ってお風呂にでも入らせて、動物を保護して下さる施設に預けようと思った。
A「よちよち〜
私のお家行って、暖かいお風呂入ろな〜」
「こんっ」
私の言葉を理解したかのように、元気よくキツネは鳴いた。
・
家に帰ってタオルにキツネを巻き付けてお風呂を沸かす。
私自身も肩が少し濡れたりしていたが、キツネさんをまずお風呂に入れようと思った。
A「ほーらキツネさん、暖かいお風呂やで〜
熱かったら言うてな
まぁ、喋らんか」
独り言をいいながらぬるま湯をゆっくりと被せてあげる。
無添加のシャンプーを使って優しく毛並みをなぞってやると、「こん」と気持ちよさそうに一声鳴いた。
A「ふ、かわいい」
もういっそ飼ってしまおうかなと考える
このマンションは一応はペットOKだ、
でも、キツネの餌なんてイマイチよく分からないし、
お世話の仕方も分からない。
お風呂に入らせてあげて、明日の仕事終わりに施設に預けに行こう。
体を洗ってあげてドライヤーで乾かすと、綺麗な金色のサラサラとした毛並みが目に入った。
このキツネは珍しいのか、頭の部分が少しだけ銀色に輝いていた。
特徴かなぁ。かわいい
A「キツネさん、ちょっとだけここで待っといてくれへん?」
「こんっ」
私は膝下くらいまで高さのある籠に毛布を敷いて、キツネさんを中に入れた。
これでジャンプしても多分飛び越えられることは無いだろう。
私は急いでお風呂に入る事にした。
・
A「キツネさん可愛いなぁ、
名前はなんて言うんやろう」
そんな事を考えながらシャワーを浴びていると、背後の扉が少しだけ開いて、風が来るのがわかった。
閉め忘れてたかなと思い、後ろを振り向いた
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太宰亜里沙(プロフ) - ユピナさん» ありがとうございます!嬉しいです〜!北さんの作品もよろしくお願いします! (2020年4月5日 23時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ(プロフ) - お疲れ様でした!狐の治くんとても可愛く面白かったです!!次作の北さんの小説も読ませていただきます!改めて完結おめでとうございます(^-^) (2020年4月5日 23時) (レス) id: d18085f850 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - Ruuさん» ありがとうございます!ほんとですか!北さん精一杯かっこよく書きます!よろしくお願いします! (2020年4月4日 20時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 本編完結お疲れ様でした!次作北さんなんですね!北さん大好きなのですごく嬉しいです!楽しみにしています! (2020年4月4日 20時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 青藍さん» 嬉しいです!ありがとうございます!更新しますね!頑張ります! (2020年4月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年3月29日 12時