調子乗り ページ22
Aside
A「ねぇ治、私許したとは言ったけど、一緒に寝ていいとは言ってないよな?なぁ?」
治「え〜あかんの〜」
しらこ、こいつ。
治「Aと一緒やと居心地いいし快眠できんねん、だめ?」
ベッドの傍で治を見下げる私に上目遣いでそう頼んでくる治。あざといが過ぎる。
A「……ほんまにもう、しゃあなしやで」
治「やった〜、ほら、Aも早く布団の中入りや」
すっかり私のベッドを自分のものにしてしまっている治に少しため息をついた。
・
A「…ちょ、熱いねんからあんまりひっつかんといて」
治「だってこのベッド小さいんやもん、
あとAの肌すべすべやから触ってたい」
A「いや変態発言」
私の言葉に耳も傾けず、足に足を絡ませてくる治。
治「Aー、こっち向いてや」
A「いや。変な事するやろ」
治「…変な事は背中からでもできんで?」
A「いや、やらんでよろしい」
そう言うと、後ろから私の首元に顔を埋めた。
変な事をしてくる気配は無かったから、そのままにしておいた。
治「Aの匂い好きやわ、」
A「私ってどんな匂いするん?」
気になったから聞いてみた。
治「うーん、お花みたいな匂いする」
A「へぇ、いいやん」
治「なぁA、明日も仕事あるん?」
A「うん、あるよ、明日は大事な打ち合わせがあるねん」
治「そうなんかぁ…家一人でいるん寂しいねんなぁ…」
A「散歩とかしたら?合鍵あるやろ?」
治「うーん…」
生返事が聞こえた後、首に治の唇が触れるのがわかった。
治「俺はAと一緒がいい、」
背中から伝わる熱の篭った言葉に、胸が高鳴った。
治「…あ、耳とほっぺちょっと赤いで、
照れてんの?」
A「そ、そんなわけ、」
治「Aは俺の事、わかりやすい奴や言うけど、
Aも大概やで」
そう言う治の声色は、不思議と楽しそうだった
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太宰亜里沙(プロフ) - ユピナさん» ありがとうございます!嬉しいです〜!北さんの作品もよろしくお願いします! (2020年4月5日 23時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ(プロフ) - お疲れ様でした!狐の治くんとても可愛く面白かったです!!次作の北さんの小説も読ませていただきます!改めて完結おめでとうございます(^-^) (2020年4月5日 23時) (レス) id: d18085f850 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - Ruuさん» ありがとうございます!ほんとですか!北さん精一杯かっこよく書きます!よろしくお願いします! (2020年4月4日 20時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 本編完結お疲れ様でした!次作北さんなんですね!北さん大好きなのですごく嬉しいです!楽しみにしています! (2020年4月4日 20時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 青藍さん» 嬉しいです!ありがとうございます!更新しますね!頑張ります! (2020年4月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年3月29日 12時