チア部の部長は北くんが好き。【北信介】【HQ】

5エール ページ6

Aside



北「今回も大会の応援来てくれるん？」




A「インターハイ予選やんな！うん！行くよ！練習もしてる！」




北「おん、全国も行くから応援来てな」




A「もちろんやで！」





そんな話をしながら2人席に腰掛ける。
私の方が先に降りるから私の方が通路側。





北「チア部も関西大会あるんやんな」




A「うん、今年は金賞目指してる」



北「凄いなぁ。明知も張り切っとるもんな」



A「そーやねん！みあはほんま頼りになるねんなぁ」


北「椿もしっかりしてるやん。クラスでも前出てよぉしゃべってるし」



A「そうかなぁ、でも的確なアドバイスとかはみあの方が上手いねんなぁ、後輩の指導とか」




チア部はほとんどが高校からの初心者で構成されているから、先輩からの指導がキーなのだ。



北「でも俺は、この前泣いてる後輩に丁寧にアドバイスしたり慰めてた椿をたまたま見かけて、

こいつすごいなって、思ったで」




A「えっそれいつの話」



北「確か2ヶ月くらい前かなぁ」



A「あれ見られてたん！？恥ずかしい…」



北「恥ずかしがる事やないやろ


椿らしいなって思ったで。

部長って思い役目かもしれんけど、椿は椿なりにできる事したらええんちゃうかな」




その北くんの言葉が胸にすっと溶け込んで、なんだか心が軽くなった。





北くんはいつも、私にエールをくれるね。

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