湯けむり温泉譚4 ページ29
Aside
A「ただいまあ」
炭治郎「おかえり、もうすぐ旅館の人が夕食を持ってきてくれるらしいぞ」
A「ほんと?じゃあ私ベストタイミングだ、ね…………」
炭治郎「どうした?」
いや、どうしたもこうしたも、ありませんよ炭治郎さん。
私は目の前で座布団の上に座って胡座をかいている炭治郎をじっと見つめた。
いつもはオールバックの赤髪が、水を少し含んで前にサイドに垂れ下がっている。
炭治郎もお風呂上がりなのか、頬も少し赤くなっていて、寝間着の浴衣も妙に色っぽい。
お風呂上がりの炭治郎を見るのは初めてだけど、
いやだからこそ、この色気は反則級では…?
いつも以上に格好良い炭治郎を見て、私は思わず炭治郎から目を逸らした。
炭治郎「…恥ずかしがっているのか?」
面白そうな玩具を見つけたような声が耳をかすめた。
私はぶんぶんと首を横に振った。
炭治郎「Aは本当に嘘が下手だなあ。
あ、俺の風呂上がりの格好を見て恥ずかしくなったのか?」
A「ち、ちが、…」
炭治郎にドンピシャで的中されて、私の顔は今きっと真っ赤に染まっている。
炭治郎「A、今そんな顔をしたらいけないぞ?
俺だって我慢してるんだから」
炭治郎はそう言って意地悪く笑った。
その後、旅館の人が夕食を運んできてくれ、私は必死にご飯に意識を集中させた。
できるだけ炭治郎の方を見ずにご飯を食べていると、炭治郎がこちらを向かせようと沢山意地悪をしてきて、ますますご飯に集中できなかった。
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太宰亜里沙(プロフ) - Lunaさん» ありがとうございます!炭治郎には私も翻弄されっぱなしです!こちらこそここまで読んでくださりありがとうございました! (2021年2月2日 23時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - きゃあ、完結おめでとうございます!もお翻弄されすぎて、ニヤけが止まりません!続きが気になってしまう……。。素敵な胸きゅんストーリーありがとうございました! (2021年2月2日 22時) (レス) id: acb6885805 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - シルバーウルフさん» いえいえ!素敵なご提案ありがとうございました! (2021年1月19日 1時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 分かりました。気にしないで下さいね。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2021年1月19日 0時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - シルバーウルフさん» すみません!今の所は1人でちまちま書きたいなと思ってます! (2021年1月18日 23時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年11月22日 15時