死神と包帯野郎の共同生活２【太宰治】

共同生活 八十二日目 ページ37

あれから、本当に一件落着した。

Aは、上司が
２ヶ月に一度、死亡者の魂を送ってくれる事になり、
消えるという心配はなくなった。

『ほんと、太宰さんの威力半端ないですね…
上司の態度が一変しましたよ…』

太宰「まあね〜」

『褒めてないです』


まあ、私が常に死にそうなのは変わりないけど。


『太宰さん、一時停止です』

言う通りに止まれば、
上からコップが落ちてきた。

太宰「…やっぱり慣れないよ、これ」

『ですから、慣れちゃいけないんですって』

でも、これは これでいいかな
…なんて思ってる。

そして何より…

太宰「うん、やっぱり…いいね」

『あ、あんまり見ないでください…』

Aが、家の中だけならフードを取ってくれることになったのだよ！！

何故か？
それは 昨日の電話の後の話…


『太宰さんにはご迷惑を掛けました…
なので、１つ言う事を聞きましょう』

太宰「え？良いの？
…なんでも？」

『…はい』

太宰「じゃあ…フード外してよ」

『……分かりました……』

太宰「今だけじゃないよ？」

『え？』

太宰「これから ずっと〈ﾆｺｯ」

『え、や、それは、その…
………………せめて、家の中だけにしません…？』

太宰「しょ〜がないなぁ〜
まあ、独り占めできるってことで…
良いよ、家の中だけでも」

『はぁ……分かりました……』


という事になった。

太宰「照れてるA可愛い」

『うるさいです
黙ってください』

太宰「A 照れ隠しにも程があるよ！！
とりあえず その鎌を下ろそう！？」


顔を真っ赤にしながら鎌を構えてくる Aに
殺されそうになった。

でも、顔を真っ赤にして照れてる
Aが可愛すぎて
こっちまで顔が赤くなりそうになったのは、
Aには言えない…

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