死神と包帯野郎の共同生活２【太宰治】

共同生活 八十日目 ページ35

『とりあえず、一件落着ですかね…
…あれ？そういえば さっき太宰さんが言っていた
私の電話の後にやる事ってなんだったんですか？』

太宰「ん〜？それは これから〜」

『え？これからって…』

すると、予想通り
Aの携帯から着信音が鳴った。

相手は…

『上司からですね…』

やっぱり、上司から。

『はい、ニノ前ですが…』

《死神Ｎｏ．６１９！
何 勝手に変えてんだ！》

『変えてる？何をですか』

《お前が守っている奴を殺せと言ったはずだぞ！》

『言ってましたね』

《それを勝手に変えたと言ってるんだ！》

『…あ、そういえば許可とるの忘れてましたね…』

Aの上司が怒っている理由は、
どうやら Aが 上司に許可を取る前に
違う死神に頼んで
私ではない、自 殺者を殺したから怒っているようだ。

まあ、そんな事だろうと思ってたけど。

『でも、』

《上司の言う事も聞けないのか！》

『はぁ？』

《なっ…お前、上司に…》

そろそろ Aがマシンガントーク並の早さで
言い返す…というか、今までの不満をぶちまける頃かな…

じゃあ、私の出番だ。

太宰「携帯、借りるよ〜」

『え！？ちょ、太宰さん！？』

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