Prorogue《魅惑的な夢》 ページ1
「Aちゃん。私の補佐にならないかい?」
唐突にそんな事を言い出したのはポートマフィア最年少幹部─太宰治─だった。
『嬉しいお誘いですが……私には其処までの実力などありません。』
最下級構成員に近い私。
明らかに不釣り合い─を通り越して寧ろ怪しい。
「なあに、心配することはないよ。誰でも最初は不馴れなものだからね。」
そう言って、太宰さんは私の髪を優しく撫でた。
何故だか解らない。
その時確かに───恐怖を感じた。
太宰さんに、ではない。
もしその手を取ってしまったのならば、自分が何処か変わってしまう気がした。
『わ、私は……』
「どうしても嫌かい?私が傍にいるよ?」
その太宰さんの甘い甘い声に酔ってしまいそうだった。
空気を伝ってくる、太宰さんの気配。
彼の誘いは毒を含んでいるのは明確だ。
其れでも、其れでも────
「大丈夫。私がちゃんと"教育"してあげるから。」
其れでも、毒と呼ぶには余りに甘美な味がした。
794人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽむぽむ(プロフ) - 秋葉さん» ありがとうございます!!どちらも読んでいただけて嬉しいです(*´-`)感動です!!! (2018年4月23日 1時) (レス) id: 0ca2e09788 (このIDを非表示/違反報告)
秋葉(プロフ) - どっちのエンドも最高でしたあああ!!すっごく好みでしたー! (2018年4月22日 14時) (レス) id: 5709606bf2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ(プロフ) - 素敵帽子くんさん» 返信遅くなってしまい、ごめんなさい!!ハマってしまった……なんて嬉しい言葉!!感激です(*´-`)ありがとうございます!! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 0ca2e09788 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 太宰さん…エr(((殴 ラスト2つあるのに両方とも読んで一人で「はぁぁぁ!!!」ってなってました←変態 ハマってしまいました( 〃▽〃) (2018年4月9日 21時) (レス) id: a991cfb41f (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ(プロフ) - 深遊さん» はまってくださった!?すごく感激です!!ありがとうございます!! (2018年4月5日 17時) (レス) id: 0ca2e09788 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽむぽむ | 作成日時:2018年4月3日 18時