鬼の名を持つ副隊長《2》

これがホントの刀剣○舞だぜィ ページ38

沖田side

ケツに刀刺さった旦那を土方さんの部屋に連行して、迷わずそのケツから刀を引き抜いた。派手に血が飛び散ったが…まァいいだろィ。

《あきまへんで社長。年寄りはもっと優しく扱ってくれな、腰いってまうかと思ったわ》

まぁまぁ、そこは大目に見てくだせぇよ。
とりあえずその刀を旦那達の元に置いて、向かい合うように座った。ちなみに旦那は引き抜いた衝撃で昇天しちまった。

「いや〜、しかし驚れーたな。まさか俺の他にもこんな身近にエクスカリバー持ってる奴が居たなんて。流石は旦那、通だねェ」
「銀さん、これで晴れて鞘のお役御免ですよ。まさかこんな早く見つかるとは思いませんでしたね」
《ホンマにありがと。こんなわしに汚いケツを貸してくれて》
「気にするな。こんな汚いケツでも役に立てて良かった」
「そうアル。こんな汚いケツで良ければまた遊びに来いヨ」

…何の話してるんで？

「えーと…話が飲み込めねーんですが、旦那のケツとお別れでもするんで？」
「実は…君の刀の鞘、クサナギさんが昔生き別れた奥さんらしくて、彼はずっと抜き身で奥さんを捜してたんだ…。それで、出来れば…彼を元鞘に戻してあげたいなと思って…」

成程…。それであんな事してたのか。俺の鞘を捜してねェ…。

「後もう一つ…。…これはそちらの君に関してなんだが…」
『？俺ですかィ？』

俺の隣に座る総鬼が首を傾げる。総鬼の刀…マガツキについてだろうなァ。

「君のその刀…私達が見た刀と瓜二つなんだ。危険な香りのする、ある意味妖刀に近い気の物だ。それにクサナギさんもその刀を警戒していてだな…」
《悪い事は言わん！兄ちゃん、その刀止めとき！それはマガツキ言うて、人の魂食べる悪食の刃や！マガナギとはまた違う意味で厄介な、危険な刃やで！》

ほぉ？そっち界隈でも名をあげてんのか。……でもねェ…。

「心配要りやせんよ。コイツァ食えねぇと思うんで」
《な、何を言うんや兄ちゃん！これは本当に危ない奴で…》
『俺の愛刀はいい奴でさァ。コイツに命預けてる身としちゃあ…俺の相棒を疑うのはちょいとムカつきますねィ』

そう言ってトン、と刀で肩を叩く総鬼。…段々動作が俺に近くなってねぇか？

『いいんですぜ…？今この場で食われて暴れちまっても。コイツも餌がたっぷりあれば喜ぶでしょう。なァ？マガツキ』

そう言う総鬼の顔は、本当に感心するぐらい俺でした。あり？作文？

混ぜるな危険と書いてあると混ぜたくなるのは人間の性→←振動機能付きのバ…刀

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