鬼の名を持つ副隊長《2》

振動機能付きのバ…刀 ページ37

総鬼side

総悟の隣を歩きながら、旦那のケツに刺さってる刀をどう引き抜くか話していた時だった。
突然、腰元の刀が微かにカタカタと振動を始めた。

『…？』

何でィ…この振動。バイブレーション付きなんて聞いてねぇぞ。

「どうしたんでィ、総鬼」
『いや…コイツが突然…』

柄に手を添えてみるが振動は止まらねェ。それどころか更に大きくなりやがる。何だこりゃあ。

「すぐに収まりまさァ。放置プレイが一番ですぜ」
『いや放置って……っ』

『"お前の趣味嗜好を聞いてる訳じゃねェ！"』といつもならツッコむが、まァ総悟の言う通り原因不明なら放るが一番か。
手を離して溜息を付きつつ、一旦この振動の事は忘れ…な、何か揺れが激しくなった！？

「痛ってぇなコノヤロー！！」

…あ？後ろから声が…
振り返って見てみると、旦那のケツに刺さった刀が激しく上下していた。

「旦那ァ、俺の総鬼に近づかねぇでくだせぇよ」
「いや仕方無いじゃん！！ケツのコレ痛くて前屈みになるしかないの！！分かるこの痛さ！？」
「知りやせんよンな痛み。Ｍですかィアンタ。とにかく離れてくだせェ、アイツの刀が鳴きっぱなしになっちまう」

成程、要するに旦那のケツの剣に反応してるって事か。

『マガツキィ…テメーちったァ大人しく出来ねーのか』
【ご、ごめん沖田君…！こればっかりは条件反射みたいなもので止められないんだ…！】

小声で尋ねたらこう返された。そう言われちゃあ仕方ねぇ。暫く我慢するしかねぇか。
屯所の門を潜って部屋に行く。途中で総悟が土方さんを見つけたンで部屋を借りると断りを入れ、そのまま土方さんの部屋に入った。

これがホントの刀剣○舞だぜィ→←冤罪ですお廻りさんんんんんんっ!!!!!

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す