鬼の名を持つ副隊長《2》

冤罪ですお廻りさんんんんんんっ!!!!! ページ36

銀時side

「旦那。木刀ならいざしらず、廃刀令のご時世にソイツはいただけねーや。銃刀法違反及び公然猥褻罪で逮捕」

え、ちょ、待って？俺このケツに刺さってる刀抜いて欲しくてやってただけなんだけど！？コイツの鞘探しの為にやってただけなんだけど！？

「(何で俺が捕まるんだよっ！)」

今の俺はこのケツに刺さってる刀…何だっけ、エクスカリバー星？とか言う星から来た天人のクサナギっつー刀に、嫁の鞘を捜して欲しいとか言われてケツを代理の鞘にされてんのよ。意味分かる？
つまり今の俺のケツには刀が刺さってるの。凄ぇ痛ぇの。何？銀さんをおむつにしたいの？コイツ。まぁ詳しくは公式の本編見てくれや。じゃなくて！
今はそんな事説明してる場合じゃねぇぇぇえぇっ！この状況どうにかしねぇと、鞘捜しどころか俺が牢屋にブチ込まれるっ！！

「って、おぃいいぃお前も何とか言えぇっ！！もうカタカタはいいから！！」

さっきから共鳴振動とか何とかでずっと震えてるクサナギに向かって叫ぶ。
コイツ喋れるのよ天人だから。だから何か言ええぇええぇえぇっ！！

《…ちゃうねん。コレ…震えてるワケちゃうねん》

はぁ…！？どう見てもバイブレーションだろうがっ、俺にそんな趣味はありませんけどぉっ！？

《みっ……みっ…見つけた。とうとう見つけた…！あの兄ちゃんの刀の鞘…紛れも無い。わしの嫁の鞘子や…！》

……は？
クサナギの言葉が本当なら、今俺を連行している爽やか腹黒S王子の腰に差してある刀の鞘、アレがコイツの嫁さんって事か？いやいやいや、そんな偶然ある！？

《それだけやない！…その隣の瓜二つの兄ちゃんの刀…あれは…》

刀ァ…？…そう言えば後輩君帯刀してるじゃねぇか。前まで何にも持ってなかったよな？
相変わらずの無表情で総一郎君と話す後輩君。その腰にはさっき見た、嫌な気配を持つ刀と瓜二つの刀が差してあった。
そう、俺達万事屋は真っ黒な刀身のソレを一度見ている。さっき嫁さん探しの為に刀占いなんてやってた時に来た客が持ってた刀だ。名前は…

《マガナギ…。いや、違う！あれは…》
「っだから、何なんだよ！もったいぶってねぇで話しやがれ！」

いい加減にしろよ！話す時ははっきり話しなさいって習わなかったか！？



《…あの兄ちゃんの刀…。あれはマガナギの弟…マガツキや》

振動機能付きのバ…刀→←一難逃げたらケツが出た

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