時間と言うのはあっという間で ページ24
総鬼side
先輩と手合わせ、新八と家事の勉強、旦那と仕事に走り、皆で飯を食って寝る。そんな毎日もあっという間に過ぎていき…
『一週間、お世話になりやした』
すぐ帰る日になってしまった。
今まで着ていた服は旦那の私服も含まれてるんで、洗って畳んどいた。久し振りの隊服だ。
「もうちょっと居ればいいのに…そしたらもっと遊べるアル…」
「神楽ちゃん、あくまでも沖田さんは真選組の一員なんだから。一週間此処に居てくれたのも奇跡に近いよ？」
「そうだぞ神楽。後輩を困らせちゃ駄目だろーが」
「うぅ…」
ま、真選組に戻っても街中で会えまさァ。非番もあるし、その時にでも遊びに来やすよ。
『先輩、お世話になりやした。楽しかったですぜ』
笑って頭を撫でる。すると先輩は俺の手を取って、何かを握らせた。…これは…三つ葉の髪留め……？
「…お揃いネ、それ付けてる時は後輩も万事屋アル！」
先輩が苺の髪留めを見せる。…俺はちょっとだけ笑ってしまって、『へィ』と頷いた。
「あ、ならこれも必要だよな？」
「そうですね」
…？旦那？新八？何笑ってるんで？
「沖田さん、これ持って行ってください」
新八が差し出したのは、俺が着ていた服一式。でも、これは…
「一着ぐらいくれてやっても困らねぇよ。持ってけドロボー」
『俺ァ警察ですぜ旦那』
でも、持って行きやす。
着物を受け取って笑う。受け取った衣類を荷物に入れ、万事屋を出た。
「いつでも来いよ、万事屋」
街に降りた時、上からそんな声がかかる。振り返って見上げれば、旦那達が俺の方を見て手を振っていた。
『…へィ』
手を振り返して屯所への道を歩く。傍らに抱えた荷物を大事に持って、三つ葉の髪留めを耳元に付けてみた。
『…へへっ』
もう一つ居場所が出来ちまった。三人の顔を思い返してはあの楽しげな雰囲気を感じて、笑みが零れる。
たくっ、離れ難ぇなァ…。
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九龍-くーろん-(プロフ) - 赫さん» ありがとうございます！今は出ませんが、後々彼とも会わせるつもりです！長らく手をつけていないので遅くなると思いますが、頑張ります！！ (2021年2月22日 13時) (
レス) id: 8d4444cf44 (このIDを非表示/違反報告)
赫(プロフ) - 面白かったです！沖田くんとの絡みがまたいい！神威くんとの絡みもありますか？更新頑張って楽しみに待ってます！ (2021年2月21日 18時) (レス) id: 896d04091b (このIDを非表示/違反報告)
九龍-くーろん-(プロフ) - くるビーさん» 遅くなり申し訳ございません！飽き性なので不定期となりますが、少しずつ書いていきます！ (2020年10月5日 14時) (レス) id: 8d4444cf44 (このIDを非表示/違反報告)
くるビー(プロフ) - 更新は何時ごろになりますか？ (2020年9月25日 1時) (レス) id: 86be64a2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2020年7月13日 19時
