鬼の名を持つ副隊長《3》 (ページ39)

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御用改めである～ページ39

総鬼side

「おう、居るか源外のジジイ」
「何だ何だ、警察が堂々と器物損壊たぁ、世も末だなぁ」

蹴り破ってもいいだろィ。テメーのカラクリでこうなった(？)んだからよォ…

「お、何だ。沖田君じゃねーか。機嫌悪いなオイ」
「あ？…！金の旦那。アンタは俺が分かるんで？」
「おう。と言うか、仕草とその口調で大体分かるだろ」

まァそうですケド…俺ァ結構種族スキルで物真似上手いから、気づかれねぇと思いやした。
まァ山崎の真似なんてする機会滅多に無ぇケドな。さっきやったぐらいで。

「で、何か御用で？」
「嗚呼…お宅の機械で入れ替わっちまったんでさァ。どーにかしてくだせ『副隊長ーっ！！！』…煩ェ…」

話の途中に来るな山崎。俺はムカついたから、全力疾走してきたソイツにラリアットをお見舞いしてやった。

『グフェッ！？』
「ざまぁみやがれ」
「沖田君、結構容赦無いな…」
「自分がタフって分かってるんで、多少の無理はしても問題ありやせんよ」

で、本題に入りやしょうか。『いや俺の事無視せんで下さいよ！』

「テメーも此処に来たって事ァ、事情知ってんだろ？」
『あ、はい！万事屋のチャイナさんから聞いてきました！』
「先輩に会ったのか」

先輩に粗相してたらマジで殺すぞ…

『大丈夫ですっ、俺は副隊長の真似上手いですから！』

…何処まで信用して良いのか分からねぇが、まァそれならいい。

「で、本題でさァ。お宅のどの機械でこうなったのか、教えてくれやせんかねィ。後元に戻せ」
「だとよジーサン」
「全く…銀の字の時と同じ事になりやがって…こっち来な二人共。俺が何とかしてやる」

手招きする源外の爺さんの方に行く。案内された場所にあったのは、二つのデカイ装置を繋いだような機械の前だった。

「あの時運んでたのは、この"全自動納豆ご飯製造機"でな…」
『納豆ご飯製造機！？』
「これはな、白米を右に、未開封の納豆を左においてレバーを下ろすだけで納豆ご飯が出来る画期的な装置なんだぞ？で、お前さん達はこの機械を乗せたトラックにぶつかった…その時に装置が誤作動を起こし、納豆ではなくお前さん達の魂をミックスしちまったって訳だ」
「俺達ァミックスされちまった訳ですかィ」

何つー迷惑な機械でィ。でも、コイツが原因なら…

「同じ事すれば元に戻るかもしれねぇな」
『えっ！？本気であの装置に入る気ですか！？』

物は試しだ。やってみる価値はあるだろィ。

「じーさん、コレ使わせてくれ」