ろくでもない知識は混ぜるな危険【アルハイゼン】 ページ34
アルマside
「遅いなアルハイゼンのヤツ………。仕事が立て込んでるのか？」
……確かに遅いな。
既に定時は迎えている。それなのにいくら待っても彼が帰って来ない。
何かあったのだろうか？連絡が無い以上、教令院にまだ残っている可能性は高いだろうが……。
『迎えに行ってくる。すまないが留守を任せたぞ、カーヴェ』
「あ、あぁ分かった。気をつけて」
カーヴェの見送りを背中に受けつつ、俺はすぐに教令院へと足を運んだ。
教令院に入ると、途端に「代理書記官様！」と数名の学者が俺の元に駆け寄って来た。
「よ、良かった！丁度呼ぼうと思っていたのです！」
『何かあったのか？』
「実はアルハイゼン書記官が………っ」
「アルハイゼンが違法な缶詰知識に触れたんだ」
……！セノか。
こちらにやって来たセノは「後は俺が説明しよう」と学者達を下がらせる。待て、先程"違法な缶詰知識"と言っていたが………
『缶詰知識とは何だ？』
「お前は知らないのか。缶詰知識とは以前普及したアーカーシャ端末を経由して接続し、保存された知識を閲覧する事が出来る物質だ。今はアーカーシャ端末こそ廃止されてしまったが、缶詰知識自体は管理されたものであれば未だ閲覧する事が出来る。……だが、どうやらその管理されていた筈の缶詰知識の倉庫に、何者かが違法に制作された缶詰知識を混ぜたみたいでな」
セノによれば、その缶詰知識自体は回収出来たものの、缶詰知識を閲覧してしまったアルハイゼンの方が問題になっている、との事だった。
「今の彼は言うなら狂った学者と同じだ。凶暴性は無いが、恐らくお前に対しては手を出す。迎えに来たのだろうが今日は帰った方がいい。今のアイツがお前を見たら、何をするか分からないからな」
『……そうか。そういう理由なら大人しく帰るとしよう。カーヴェには俺から事情を話しておくよ』
「すまない。こちらもなるべく早く彼を元に戻せるよう尽力しよう」
セノの管理下に居るなら安全だろう。俺はお言葉に甘えてさっさと帰らせてもらうとしよう。
「お、お待ち下さい書記官様！」
俺が帰ろうと背を向けた瞬間、女性のそんな叫びと共にドンッと誰かが俺にぶつかってきた。
「っ！アルハイゼン、お前……っ！」
アルハイゼン……？
『っ……』
ギリ、と俺を抱き締める腕に力が籠る。彼の方に視線だけ送ると、
見えた先には、俺と同じ真っ赤な瞳がギラギラと輝いていた。
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orchid〜オーキッド〜 - 最高です！かなり無茶なリクエストしたのにも関わらずクオリティ高いものを用意して頂いてありがとうございます！これからの活動もすっごく楽しみにしています！ (12月11日 13時) (
レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
もにもち - ヤァバァイもう天才ですかあなたは！！天才ですね！！めっちゃうるっと来ましたよ〜！泣 はぁ！今日も頑張れそうです！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！あ、体調には気をつけて。 (12月11日 6時) (レス) @page44 id: 4864a15202 (このIDを非表示/違反報告)
orchid〜オーキッド〜 - 九龍さん» ありがとうございます！もし何か分からないことあったら教えてください！ (12月10日 21時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
雷デット - ありがとうございます!! (12月10日 19時) (レス) id: d5e1296c27 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - 雷デットさん» リクエストありがとうございます！書かせて頂きます〜！ (12月10日 17時) (レス) id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2023年12月3日 22時
