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何でこの子はこうも無防備なのかね ページ49

銀時side

「いやお前……次見つけたら連れて来いって言ったけどよぉ…。昨日の今日で釣れるモンなの?」
「だって定春が見つけたから…」

そう呟く神楽の後ろで、河上は定春の背中の上でぐったりとしていた。大丈夫アレ?完全に酔ってるよね?定春酔いしてるよね?
ていうかまたこの子、変装無しのモロバレ姿で町中歩いてたの!?全裸で歩いてるようなもんだよね!?すぐ目立ってバレるよねぇ!?
自分が手配されてんの分かってんのかコイツ!自分の顔があのグラサンヘッドホンに似てるの自覚した方が良いってマジで!!あ、コイツもグラサンヘッドホンか。

「おーい、生きてるか〜?」
『……気持ち悪いでござる……』
「あー、そりゃ定春酔いですねお客さん。おいぱっつぁん!水持ってきてやってくれ!」
「あ、はい!」

とりあえず安静にさせた方が良いよな。
ソイツを定春の背から引き剥がしてソファに座らせると、マジで青い顔してげっそりしてた。乗り慣れてねぇとこうなるのな。

「大丈夫ですか?鬼一さん」
『すまぬ……生き物の背中に乗るのは初めてで……』
「あーそりゃすまねぇ。初めてで定春の上はきついわな」

定春に乗るにはアレだよアレ、ロデオ出来ねぇと振り落とされちまうから。落ちなかっただけ凄いよコイツ。
新八から水の入ったコップを受け取って飲む河上はちょっと落ち着いたみたいで、コップを両手で持ったままふぅと一息ついた。…つーかヘッドホン何処やったんだよ。

『して、神楽殿から聞いたのだが…俺の悩み相談を引き受けてくれると言ったようでござるな』
「お、もう聞いてんのか。そうだよ?依頼として受けてやっても良いと思ってな、お前の自分探し」
『自分探しというか…何をすれば良いのか、でござるがな。だが昨日少し進展したのでござる』
「そりゃ目出度ぇ話じゃねーの。で、どんな事なのよ」
『自分の身体の事を知れた。それに…自分は案外普通なのだと、そう思えるようになったのでござる』

ほんとに嬉しそうに笑うな……それだけ不安だったって事か。ま、人斬りだろうと何だろうと悩みの一つ二つはあるわな。
…ならもっと自分探し出来るようにしてやるか。

「んじゃ、河上君よぉ。その調子で一歩前進してみようぜ」
『一歩前進…?』
「そうそう。例えば………


俺達と人助けしてみる、とか」

それは歩く道とは正反対の道→←一緒に来て欲しいアル!



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設定タグ:銀魂 , 男主 , 河上万斉   
作品ジャンル:アニメ
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九龍(プロフ) - 連夜さん» コメントありがとうございます!こちらはこちらでまた色々と違った道を辿ると思いますので、楽しみにしてて下さい!無理せずに更新頑張ります!! (6月3日 1時) (レス) @page29 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
連夜 - 真選組の方も見ました!!高杉晋助カッコイイっス。鬼兵隊は家族って感じがなんかします。真選組は同志とか兄弟みたいな。主人公も少し設定が変わってて、真選組との絡みも前世?の記憶みたいで面白いです。応援しています。無理せずに。 (6月3日 1時) (レス) @page29 id: 433cf63c41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2023年5月29日 1時

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