どう見てもその人にしか見えないんだって! ページ18
山崎side
はいどうもこんにちは。夜の人はこんばんは。真選組で観察方をやらせてもらっている山崎退です。
いや聞いて下さいよ。今日はあの沖田隊長と一緒に見廻りする事になったんですけど、外に出た瞬間に隊長が居なくなっちゃって、「あーもう居ない!探しに行くの嫌だー!」ってパトカー前で嘆いてたら、ある人を見つけちゃいまして…
え?誰だか分からない?あそこに居る人ですよ、あそこ!あの真っ青なロングコート着てるグラサンヘッドホンの人!
あれってさ、どう見てもさ……あの人だよね?
「(動乱篇で俺の事殺しかけた"人斬り万斉"だよねっ!?)」
いやほら見てよあの明らかにやばいヤツな感じ!と言うか三味線・サングラス・ヘッドホンの時点でもろバレなんだけど!?何で堂々と町中歩いてるの!?何で誰も気づかないのぉ!?
て言うかあれ実写の衣装だよね!?実写の人斬り万斉だよね!?
「(怖ぁ〜!声かけた方が良いんだろうけど、声かけた瞬間路地裏に連れ込まれて殺されそうで怖ぇ〜!!)」
今でも思い出せるからねあの瞬間!本気で死んだと思ったもん!すぱっと殺られると思ったもんんっ!!
「なーに変顔してンだザキィ」
「痛ぁっ!?って沖田隊長!いきなり頭殴らんで下さい!!つーかアンタ何処行ってたんですか!」
「向こうに行ってた」
うわ出たむかつく返事!でも此処でそう言ったら「ザキの癖に生意気だなァ」って蹴り飛んで来るんで言わないけどさ。…って、そうだ!
「沖田隊長、ちょっと良いですか?」
「あ?」
「あそこの人、あの人斬り万斉にすっっっっごく似てるんですけど……」
「あ〜?どいつの事言って」
……あれ?隊長?
ちらっと顔を見ると、隊長は固まっていた。目を見開いて、まるで運命の相手でも見つけたかのように。
「…ザキ、行って来い」
「えぇ!?」
何で!?俺だとすぐ殺されるかもしれないんですけど!?
「いいから行って来い。……アイツァ逃しちゃならねェ」
「いやまぁそうでしょうけど、どうしたんですか隊長」
何か声のトーン低くない?気の所為?……まぁ行きますけど〜…
言われるがままに目的の人物の元に向かう。真っ青なその背中に声をかけると、その人は俺の方に振り向いた。
うわ、やっぱり本人だよこれ…!顔がそうだもん!!
『あの、何か用ですか…?』
……あれ?声が斉藤○馬だぞ……?
何処か出会ったような、そんな音色だった→←俺なりの気遣いというものだ
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
九龍(プロフ) - 連夜さん» コメントありがとうございます!こちらはこちらでまた色々と違った道を辿ると思いますので、楽しみにしてて下さい!無理せずに更新頑張ります!! (6月3日 1時) (レス) @page29 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
連夜 - 真選組の方も見ました!!高杉晋助カッコイイっス。鬼兵隊は家族って感じがなんかします。真選組は同志とか兄弟みたいな。主人公も少し設定が変わってて、真選組との絡みも前世?の記憶みたいで面白いです。応援しています。無理せずに。 (6月3日 1時) (レス) @page29 id: 433cf63c41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2023年5月29日 1時