ハートのトランプは幸せな夢を見る (ページ41)

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🐙無理にも程があるだろページ41

エイトフットside

「いや狭いわ」

結局エースの部屋で寝ることになったが、まぁお察しの通り。各自毛布と枕と色々持ち込んで、ジャックの魔法で部屋の物を一時的に別の場所に避難させてスペースとっても、まぁ野郎六人なんてすぐ埋まっちまうもんで、もうギュウギュウの状態で俺達は寝ることになった。

「つーかお前らそれ苦しくねぇの？」

俺とわんころはいいとして、アップル、ジャック、マルフィ、エースは縦に並んで寝るらしい。俺と犬は入り切らねぇから横に毛布敷いて寝る。四人よりかスペース取れて俺的には楽だ。いや、四人の足を横にして寝る分、脇腹にヒットしないことを願いたいな。

「僕はエースとハグしてるから大丈夫！」
「エースに寄るからご心配なく」
「私は私のスペースから動かないから問題ない～」
『寝る』
「やっとお前言葉思い出してきたか」

既に語彙力消えるほど疲れてんじゃねぇか。棺にでも入ってるかのようなきれーいな姿勢のエースにジャックが抱きついて、アップルが背中を守るようにエースの方を向いて寝転がる。俺も自分の寝場所を確保しながら、電気へと手をかけた。

「電気消すぞ〜、いいな〜？」
「「「「『はーい』」」」」

全員の返事を聞いてから電気を消す。真っ暗な部屋で自分の寝床に寝転がり、そのまま目を瞑った。

……………。
………………………。
「………でさ、それで………………ってなって、その時………がさぁ〜………………」

……………………………うるせぇな。

「おいジャック……喋るな、寝ろ」
「あ、聞こえてた？ごめーん」

ごめーんじゃねぇんだわ。こんなに静かだと小声でもはっきり聞こえんだよ分かってんだろ。

「明日も仕事あるんだから、さっさと寝『あの時計壊れてない？ジャムとバター持ってこようよ』いやお前も寝ろ！？」

しかも声デケェよ！？思わず起き上がると、「ん〜……何ぃ〜……？」なんて犬も起きちまって、夜目で辛うじて見えるエースに向かって「寝ろ！な！？」と声をかけた。

『空飛ぶクジラに砂糖をかけたら今って何時だったか分からないんだけど、白い薔薇を赤くして駆け出せる？』
「エース、正気を失っているぞ。早く寝よう」
「いやもうほんとお前ら……マルフィ見習って早く寝、お前は何してんだ！？」
「ん〜、暗闇の中でも私は美しい〜！」

犬だけじゃねぇかしっかり寝てたの！！だーくそっ！まともに寝るやつはいねぇのか此処に！「エイトフットうるさい」おい犬お前覚えとけよ。