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雅「…おはよ。」
翔「雅紀、おはよ。」
雅紀の手を引いて、食堂に入る。
智「雅紀ぃー。こっち来てぇー。」
ソファでまだ眠そうな目をした大ちゃんが手招きして、おいで、と言うように、ぽんっと自分の座っているすぐ横を叩いた。
言われるまま、雅紀がソファにちょこんと座る。
すると、その肩に頭を預けた大ちゃん。
智「んふふ。おやすみぃ。」
ふにゃんとそう言って、瞼を閉じた。
翔「ちょっと、智くん？朝ご飯もうすぐできるよ？」
カウンターから出てきた苦笑いの翔ちゃんの手には、緑色の雅紀のマグカップ。
翔「はい、ホットミルク。」
大ちゃんを揺すりながら、それを雅紀に差し出した。
雅「…ありがと、翔ちゃん。けど、真夏にホットは暑いよぉ(笑)」
上目遣いで翔ちゃんを見上げる。
ほんの少しだけど、今朝初めての笑顔。
翔「何言ってんの、こんな冷たい手して。」
翔ちゃんがマグカップを半ば無理やり雅紀に持たせて、自分の手を重ねる。
翔「体冷えたままだと体調崩すよ？雅紀、ただでさえ熱出しやすいんだから。」
雅「…ん。おいし。」
息を吹きかけて冷ましながらカップに口をつけて、それから、顔を上げて微笑んだ。
ふと、潤くんが雅紀のTシャツの袖をくいっと引っ張った。
雅「…潤？」
湯気の上がったタオルを雅紀に差し出す。
雅「…ホットタオル？」
智「目の上に乗せときなよ。」
いつの間にか起きていて、ふにゃんと笑う大ちゃん。
潤くんがにっこり頷いている。
智「目、腫れてる。寝すぎじゃないのー？(笑)」
雅「大ちゃんに言われたくなーい(笑)」
そう言って、ぷうっと頬を膨らませて笑う雅紀は、すっかりいつもの雅紀だ。
そっか。
何も言わないけど、みんな分かってるんだ。
それで、優しく柔らかく、でもさり気なく雅紀の不安を包み込む。
いつも通りでちょっと違う、ホットミルクの朝。
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のん(プロフ) - もうこちらで創作活動はされていないのでしょうか…。柚季さんの書かれる文章が好きです。また更新されることを待ってます。 (2017年9月17日 13時) (
レス) id: f20ec4530a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - いつまでも、更新楽しみにして待っていますヽ(*´∀｀)ノ (2015年5月20日 6時) (レス) id: 009dcfbf80 (このIDを非表示/違反報告)
姫hii雛hina(プロフ) - いつまでも更新お待ちしております(*´∇｀*) (2015年3月12日 19時) (レス) id: 8cf9fd0442 (このIDを非表示/違反報告)
嵐K(プロフ) - 面白くて、楽しく見せてもらいました！更新楽しみにしてますね (2014年10月31日 16時) (レス) id: a44f93918f (このIDを非表示/違反報告)
ちーず - いい話です…ほんと。更新待ってます！ (2014年6月21日 0時) (レス) id: 409f186269 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚季 | 作成日時：2013年7月31日 2時
