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｢いや、気まずいっていうか、なんていうか。｣
｢まぁ、俺はちょっと嬉しいけどな。｣
エレベーターを降りて、
再び車の助手席に乗る私に廉が不思議なことを言う。
｢嬉しいって、なんで？｣
シートベルトを締めるのに手こずりながら聞き返すと
スっと隣から伸びてきた腕に、息が止まる。
私の体に少し覆い被さるように
シートベルトを締めてくれた廉からは
いつもの、爽やかな匂いがして
その匂いに、初めて胸が締め付けられた。
｢俺の事、ちょっとは意識してくれるようになったってことやろ？｣
真っ直ぐな瞳で
私の心の内を見透かしてくる。
｢そ、れは･･･そう、かもしれないけど。｣
｢はは、認めてもうてるやん。｣
｢だって、そんな急に言われたらさ
いつから私の事好きだったんだろとか いっぱい考えちゃうじゃん！｣
ケラケラ笑う余裕のある廉に対して
ドギマギしてる自分が恥ずかしくてシートベルトをギュッと握りしめながら抗議していると
｢いつからとか、もう覚えてないけど。
Aちゃんが前の彼氏と付き合ってる時から好きやったで。｣
｢･･･え、うそ。｣
それなら、もう何年も私のことを好きでいてくれてたってこと？？？廉が？？？？この私を？？？？
｢なんか色々聞きたそうな顔してるけどさぁ。｣
｢･･･うん。｣
｢有料やで。｣
｢っえ！？｣
｢俺、今腹ぺこぺこやねん。｣
｢あ、うん。焼肉でも行く？｣
｢いや、いい。｣
｢えっ？｣
じゃあなに？と、戸惑う私に
｢Aちゃんの手料理が食べたい。｣
と、可愛い注文が入った。
｢手料理って、そんな大したもの作れないよ？｣
｢いいよ。Aちゃんが作ってくれるご飯なら。
俺、何でも嬉しいし。｣
やたら優しい横顔を見せながら
そんなことを言うから、思わず胸がキュンと音を立てたじゃんか。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
