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家に着いて、
｢適当に作るね｣と、
廉にソファでテレビを見ながら待っててもらいながら
適当とは呼べないほど
あれこれ頭の中でレシピ検索をして
今作れる最大限の料理たちを食卓に並べる。
煮込みハンバーグと、ポテトサラダと、ポトフと白米。
その並びを見た廉は
キラキラと目を輝かせながら 美味そう！と
嬉しい反応を見せてくれた。
良かった、喜んでもらえて。
ちょっと待たせすぎちゃったけど。
｢廉ってさ、本当よく食べるよね。｣
｢うん。だから作りがいあるやろ？｣
｢･･･え？｣
｢俺やったら、Aちゃんが作ってくれたご飯
残すことなんか一生ないで。｣
と、いつの日か泣きながら語った過去の恋愛話を
今ここで、自分の武器に変えてくるとは。
ていうか、いつも適当に相槌打ってるから
私の話なんて大して聞いてないと思ってたんだけど
違ったみたい。
｢よくそんな話覚えてるね。｣
紫耀が私の作ったご飯をいつからか
仕事が忙しかったり、飲み会が続いたりで
残すようになったのが悲しくて泣いてたんだっけ。
片手にハイボール、目の前には肘をつきながら適当に相槌を打つ廉。それがいつの日かお決まりの景色になって。
｢そういう話聞く度に、俺にしとけばいいのにって思ってたからな。｣
ご飯を3杯もおかわりして
おかずも綺麗に完食したあと
ご馳走様でした。と、満足気に手を合わせる姿を見て
ただただポーっとしてきちゃう。
｢･･････見すぎ。｣
｢あっ、ごめん。｣
我に戻って食べ終えたお皿達をシンクに運んでいると
俺も手伝うーってちょこちょこ後ろをついてくる。
｢･･･なんか不思議。｣
｢何が？｣
洗い物は後回しで、ソファで一息つく私がポロッと零した言葉をすかさず拾う廉。
｢なんか、まだまだ知らない廉の一面があるんだなって。｣
今までは、よく話を聞いてくれる優しくて
時にちょっと生意気な後輩って感じだったけど
今日はなんか･･････完全に、私に懐いてくれてる弟みたいなんだけど。
それをそのまま話したら、
｢はぁ？｣
と、眉間に皺を寄せてキレられる。
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ひより(プロフ) - aさん» ありがとうございます(*^^*)話数が余りましたら、おまけとしてアップしますね♡ (2023年3月23日 21時) (
レス) @page8 id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - エンジェルキッス、素敵なお話すぎました（ ; ; ）また機会があれば続編も見てみたいです（ ; ; ） (2023年3月23日 13時) (レス) id: a51afee712 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - ゆの（KP）さん» ありがとうございます(*^^*)ぜひ次回の更新時も読んで頂けると嬉しいです♡ (2023年3月23日 12時) (レス) id: 2f81b88338 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの（KP）(プロフ) - すんごく素敵でした、すんごくおもしろかったです、また読みに来させていただきます。 (2023年3月22日 16時) (レス) @page21 id: ebd16971c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2023年3月22日 0時
