夜−11− ページ18
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ぎゅっとしていた頭が離れ、私の顔をじっと見つめる。
零れた涙を親指できゅっと拭き、ホソクも悲しそうな顔で言った。
『Aに、何があったかは分からない。でも、それは過去の事だよね?
今は、今でしょ?これからはこれからだし、今までと違う。
俺は、今までAが出会った人達とも違う。
俺は、俺なんだ。』
困ったような優しい笑顔で続ける…
『もう、どうでもいいなんて言わないでよ、どうしよう。って考えて、悩んでよ。
俺の事好きになっちゃった。どうしよう、って。
もし、Aが俺のこと好きになったら…
キスしてもいいよ。エッ チしようって誘ってもいいよ?だから…全部どうでも良くないんだ。』
「何も聞かないんだね。ホソクは…
私の過去のことも今のことも、それこそ、どうでもいいんじゃないの?」
『そんな事…知りたいに決まってる。
でも、今は、聞かない。まだ聞きたくない。
だって、俺がそのAの過去の何かに勝てる自信ないよ、今は。』
そんなことない。
少しづつだけど、私の心を溶かし始めているのはホソクなのに…
分かってないんだ。
でも、
「私は、ホソクの事は好きにならないと思うよ。
だから、安心して。」
そう、好きにならないだろう。
だから、ホソクを困らせることも悩ませることもないだろう。
めんどくさい私。
嫌になれば、離れていけばいいよ。
邪魔になれば無視してくれればいい。
それまで
少しだけ甘えさせて。
もしかしたら、ホソクなら
気持ちよく眠れるかもしれないから。
お互いに都合のいい相手になれれば楽なのに。
私は利用するよ、ホソクの事…
そんな奴なんだよ、私なんて。
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『Aは、安心しないで。俺、Aの事、好きになるだろうから。
心構えは出来てる?俺、結構しつこいし、ウザイ奴だよ。好きになったら、めちゃくちゃ頑張るからね。』
目線をズラす私の頬を強く両手ではさんで力強く言う。
『俺には俺のことが良くわかる。これからAのことが好きになって、大切にする。
だから、Aもこれからの俺との事、二人の事だけを考えて悩んでほしい。』
そんな事…
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xxl(プロフ) - メロンさん» あと、私の作品をお読みいただいたとしたら分かっていただけるかと思いますが、ほぼ自分の思いつきでの書き始めで、更新は時間のある時に。というマイペースでさせてもらっています。申し訳ないですが、書ける時に書くと思います。その時は是非よろしくお願いします。 (2018年2月22日 16時) (レス) id: 2c1734d351 (このIDを非表示/違反報告)
xxl(プロフ) - メロンさん» わざわざお返事ありがとうございます。いつか書けるように頑張りますねー!! (2018年2月13日 13時) (レス) id: 2c1734d351 (このIDを非表示/違反報告)
xxl(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつもありがとう〜!人それぞれ捉え方も違うだろうけど…希望は持って欲しい。という一意見だと思ってね。何でもない毎日が幸せだと、思える…そして歳を感じる!(´-`).。oO (2018年2月13日 13時) (レス) id: 2c1734d351 (このIDを非表示/違反報告)
xxl(プロフ) - メロンさん» 提案、コメントありがとうございます!ただ、ポンポンと書けるタイプではなくて、いつか妄想力が働いてくれて、書ける時が来たらその時は是非よろしくお願いしますね♪ゆっくりと期待せずにお待ち頂けたらなと、思います。(;´∀`) (2018年2月13日 13時) (レス) id: 2c1734d351 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 心にしみるお話でした。じっくり読み返すね!そんでまた、思ったことここに書くね!(*^ω^*) (2018年2月13日 11時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xxl | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=daxlsw
作成日時:2018年1月16日 17時