朝の来ない夜はない

夜−９− ページ16

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何度もあくびがで出したホソク
もう夜中だ。
きっと眠いよね。





「ホソクーもう寝る？｣



『うん〜眠い。』



一緒に寝よ？



『うん〜トントンする？俺、先に寝ちゃいそう。』



「今日は、エ ッチする？」





『え？え？！何を言ってんの！目、覚めた』




本当に、目がシャキッとしてるし。
驚きすぎじゃない？





「しないか。私、好みの体じゃないもんね？」







『だから、そんなことは、えっと、ないとか言ったらへんか？や、でも、ホントに違うし、好みだし？違うな、なんだ、これ。』





ふふふ。可愛い。





「いいの、いいの、気、使わないで。どっちにしても、私はイイから。」







『何がいいの。』






あれ？ホソクの顔が変わった。
声色もなんだか違う。怒ったのかな？





『俺が、Aの事を好きなのかどうか、どうでもいいの？
Aと、エ ッチしたいかしたくないかどう思っているかも、どうでもいいの？』






やだ。何怒ってんの？いつもみたいに、照れてあたふたしてよ。





「どれも。
どうでもいいよ？私には。」






『そうなんだ………』





何？次はそんな悲しそうな顔しないでよ。
私が悪いことしたみたいじゃない。
どうしたらいいの？





いつもの笑顔じゃない
ムッとした顔や
しゅんとしたホソクが、こんなに新鮮で
こんなにも気になるなんて…




胸の奥がギュッってして
なんだか変な気持ちになった。




可愛い。可愛いホソク。
少しだけ

お姉さん気分になった。







「今日は私がトントンしてあげようか？」






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