朝の来ない夜はない

夜−７− ページ14

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『あ、忘れてた。』





お風呂を溜めながら、ホソクが言う。





『また、ダボダボのスウェットしかないよ？』





「いいよ、別に。それとも、もっと可愛やつがいい？セクシーな方がいい？」





『そりゃ、可愛いとか、セクシーな方がいいに決まってるでしょ！？今度一緒に買いに行こ？うちに置いておけば、いつでもうちで、くつろげるよ？』




「スウェットでも、十分にくつろげるけど？」





『どうせなら、可愛い格好でくつろいでよ〜目の保養に！華がないでしょ、こんな地味なスウェットじゃ！』






変なところにこだわるな。





「ホソクがそっちがいいなら、そうするよ。」





『うん！買いに行こ！可愛いやつ。いや、セクシーな方がいいかな？な？や、それはダメか…俺がくつろげなくなるか。さすがに、ね、それは、なぁ……』






また、最後の方は小さな声でブツブツと言ってて聞こえない。






部屋着とか、なんでもいいのに。
寝る時なんて、別に何も着なくてもいいし？




どうでもいいのに…






どうでもいい

はずなのに。







買い物に行くのが、楽しみだな。
と、思ってしまう



私がいた。







『A、明日休みだよね？俺も、火曜休みなんだ。明日は、早起きしてデートだね！』







そんなホソクの言葉に
ちょっぴりウキウキしてしまう
自分が嬉しいようで悲しくもあった。






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