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坂田side


「………坂田悠、です。」

「君かい?頭領の言う新人とやらは。

全く…、
何故私が君のような新人の世話をしなければならないのだよ。」

知らねぇよ、と内心イライラしながら
目の前の男を見る。
うらさんと同じ年だと聞いている。
確かに、自分と同じような童顔である。
だと云うのに、彼の雰囲気はまるで
化け物が人間になったようだ。

能力は人間失格、異能力無効化の能力。
俺の能力も意味をなさない。

しかもこれで5大幹部なのだから腹立たしい。
相当な強さだと聞くが、どれ程なのだろう。

「知らないっすよ、そんなもん。」

「そうかい。で、君は何ができるんだい?」

めんどくさそうに俺を見る彼の名は太宰治。
かの有名な、メロスである。(ちがう)

「っと、……キーボード、なら…。」

「そう云うことを聞いている訳じゃない。」

「……、柔道とか、経験は少し。
あと、幻覚を見せる異能力…なら…。

幻覚を見せている間は、
相手の意識をそっちに集中出来るんで
ボケーってなります。」

「ふーむ、なるほど。

そうだね、芥川君にでも頼もうかな。
否でも彼は放り出してしまいそうだな。」

芥川、……?


又吉か!!←(ちがう)

「私は君の相手をしている暇は無いのだよ。
尾崎幹部を寄越すから彼女に教わるといい。」

そう吐き捨ててメロスはどっか行ってった。
歩いてるよ、走れよメロス。
お前走ることしか脳がないんやから。

走れ、メロス←

「……此方から願い下げやわボケが。
何やねんアノ不気味男。気持ち悪っ。」

思わず本音と共に鳥肌が出る。
自分自身を抱き締めるように腕を擦る。

「そう言うてやるな。あぁ云う男じゃ。」

そう言って現れたのは、
めっさ綺麗な女の人。まるで江戸時代の
遊女のような、紅色の髪の毛の女性。
話し方もまるでそれだ。

「わっちは尾崎紅葉じゃ。
皆からは姐さんなぞと呼ばれとる。
そなたは坂田と云うたの。

幻覚を見せる、花鳥風月か。」

「うっす。」

姐さん!なんか銀魂っぽい響き!
かっこええやん!

あのおっさん(坂田にとって1歳でも離れていれば
男は皆おっさんである。女は別。)よりか
断然マシや!



と思っていた自分を全力で殴りたい。
この人スパルタ。
痛い、こわい。病みそう。

毎日、うらさんたちに慰めてもらう日々だ。
早く、早く強くならなきゃ。

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空き地@ktnk - 初コメ失礼します。とても面白いです!更新されることを待っています!頑張ってください! (2020年9月24日 7時) (レス) id: da313b2c7d (このIDを非表示/違反報告)
リンレイ - 凄く面白いですね!更新楽しみにしてます! (2019年10月21日 7時) (レス) id: 551bea7f08 (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - めっちゃ面白かったです。更新復帰楽しみにしてます。 (2018年1月28日 16時) (レス) id: cfe2cc8d41 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年8月13日 3時

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