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俺達は地下の暗い一室に連れてこられた。
「中也、俺ら何すればええん？」
「あ？
……じゃあ、異能力見せてみろよ。」
「えェよーん。」
坂田は呑気にヘラヘラと笑いながら
能力の名を口にした。
「『花鳥風月』ゥ〜！」
「っ！！ンだよ、これ……」
そう言った途端突然中原さんが固まってしまった。
虚ろな目をしているようだ。
「んー、中也はね、今幻覚の中にいるよ。
俺の能力はねぇ、幻覚見せるやつなの。
中也の頭の中は今頃お花畑だろうぜ。」
「マジか。」
何それ凄い。
しかも名前めっちゃカッコいい。
「中也ー、戻ってきてよー。」
「ッは……なんだ…！
……今のが手前の異能力か…。」
「そーそー。どう？いい夢見れた？」
ニッコリと嫌味な顔で人差し指を立てる坂田。
それを見て顔をひきつらせる中原さん。
「ッチ……幻覚を見せる異能かよ…。次。」
中原さんは不服そうに志麻を見た。
志麻はニヤリと笑って、前に一歩踏み出した。
「『notebooklove』」
志麻は目の前に幾何学模様の
デジタル画面を出現させた。
ぅえ、何それかっこいい。
近未来的なサムシングなんだけど。
志麻はそこに絵を描き始めた。
って云うか、
「絵下手すぎッ」
「うるせぇわっ！」
何だろうあれ、……猫？
「オラ！！………ホレ、でけたで。」
そう言って志麻は猫を造り出した。
可愛い。猫可愛い。
「可愛いやろ、触ってエエで。」
「な……、おいふざけてンじゃ…」
「ほらほら、モフってみぃ。中也っち。」
躊躇っている中原さん、
地味に頬が赤くなっている。
絶対この人猫好きじゃん。あ、なんか親近感湧いた。
狼狽えながら猫を触る中原さん。
「……、次…。」
恥ずかしそうに恥辱に堪えるように俺を見る中原さん。
え、ちょっと可愛い。
「……わかりました。
『ぽこぽこたぬきに全部おまかせ』
ﾝﾌ……w」
名前がキャラじゃない。
ちょっと笑っちゃった。
やまだぬきちゃんは腕に尻尾を絡み付いてきて
細長く形を変えた。
「はい。刀です。」
「、おいこっち向けンな。
一応上司だからな俺。」
「あ、すみません。」
俺はすぐに戻してやまだぬきちゃんを撫でる。
そうすると、中原さんはセンラを見つめた。
センラの能力、どんなだろ。
全員の視線がセンラに向く。
口を開いたセンラから出た言葉は
「あ、センラです？
センラの能力ちょっと特殊なんですよ。
皆との連携技です。」
「は？」
その場にいる全員、間抜けな声が出た。
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空き地@ktnk - 初コメ失礼します。とても面白いです！更新されることを待っています！頑張ってください！ (2020年9月24日 7時) (
レス) id: da313b2c7d (このIDを非表示/違反報告)
リンレイ - 凄く面白いですね！更新楽しみにしてます！ (2019年10月21日 7時) (レス) id: 551bea7f08 (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - めっちゃ面白かったです。更新復帰楽しみにしてます。 (2018年1月28日 16時) (レス) id: cfe2cc8d41 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年8月13日 3時
