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「連携です。
皆それっぽくやってくれたら多分いけますよ。

はい、じゃあ早速」


センラはスゥと息を吸い込んで言った。

「『Carry forward』」

センラの手から溢れる黄色の光に、
自然と手が伸びる。
それは皆も同じのようで、


皆が手を合わせると、緑と紫と赤と、
そして黄の光がセンラの掌から溢れて


部屋全体を包んで、大きな爆発音をもたらした。


目を開けると、コンクリート製の部屋の壁が
ボロボロと崩れていた。


そして床にへたり座る中原さん。
汗がダラダラ垂れていて
物凄く申し訳ないのだけれど正直、



凄く……ダサい。

「ンな……何だよそのチートはよ……!!」

「いぇーい!軽音部最強!」

「「イェーイ!」」

「…は…はは、何コレ……;;」

俺すらも訳が分からない。
これこそ解読不能だぜまふまふ……。

「あー!!こんなんだったら
太宰の相手してた方がマシだぜ、ったく…。」

「ダサい?今の中也っちのほうがダサいで。」

「ちげぇよ太宰だよ、だ、ざ、い。
アレやろ太宰府天満宮の太宰やろ。

まーしぃホンマ阿呆やなぁ。」

坂田が俺物知りだろ、とでも言いたげに
中原さんを見つめる。
要するにドヤ顔。

「何でだよ。今のは人の名前だろ。


ん?人の名前の太宰………?
ってかちょっと待って、中原中也…?

何か中学でやらなかったっけ………。」

国語の教科書に載ってた気がする。
古文好きだったから(こいつらとは違って)
国語はちゃんと勉強した。
だから捻り出せばいくつか出てくる。

例えば、

「月夜の浜辺……!」

女たらしの、ナルシスト中原中也。
月夜の浜辺で息子文也の死を嘆いたと云われている。
あとは汚れつちまつた悲しみにとか…

「うぇ、ちょ待って、
お前らちょっと来い。」

「んー?何?」

4人で円になり座り込む。
中原さんはとりあえず放置。

「コレは要するに、

俗に云う、転生トリップってやつだ。」

「は?、またまたぁーw
少女漫画じゃないんだからぁw」

「マジだ。」

俺がマジトーンで真顔で言うと皆固まる。
いや実際俺も今理解したけど、これ


「女子がキャーキャー言ってたんだけど、

何か、文豪なんたらって云う、
漫画?小説?それだよ多分。」


犬みたいな名前だった気がする。
俺達はとんでもないことに巻き込まれたみたいだ。

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空き地@ktnk - 初コメ失礼します。とても面白いです!更新されることを待っています!頑張ってください! (2020年9月24日 7時) (レス) id: da313b2c7d (このIDを非表示/違反報告)
リンレイ - 凄く面白いですね!更新楽しみにしてます! (2019年10月21日 7時) (レス) id: 551bea7f08 (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - めっちゃ面白かったです。更新復帰楽しみにしてます。 (2018年1月28日 16時) (レス) id: cfe2cc8d41 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年8月13日 3時

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