先輩だって�� ページ6
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『宮田先輩！』
「ん？」
『今日は蕎麦食べましょうよ』
いいねえって満更でもない顔をしている宮田。
結局Aの女同期は全員クビになった。まああんなことをしてれば当然だが、もう忘れてそうなAは宮田のことが相変わらず大好き。俺はそれが気に入らない。
「それ俺も行く」
『……』
「あはは、Aちゃん顔！」
俺が行くことが不満なのか、むうっと口を膨らませるA。…そんな顔したって俺は引かねえぞ！
「宮田が好きなのは分かったけど、何でこんなに俺を避けるんだよ」
『私はもっと宮田さんの元で働きたかったんです！』
「まーだそんなこと言って、へそ曲げてんのか」
あーあー聞こえませんーって顔を他所に向けるA。
俺の希望はなんと通り、Aが晴れて直属の部下になった。でもそれが気に入らないらしい。仕事のとき以外は常にこんな感じだ。
「Aちゃん嬉しいなあ」
『えへへ』
「えへへ、じゃねーだろ何だそれ」
『…宮田先輩、早く蕎麦行きましょう』
「こら！待て！」
ちくしょう。こいつは他の騒ぐ女と違うけど、頑固でめんどくせえ。この間のときめきは気のせいか。
逃げるAと微笑ましそうにする宮田に着いていけば、俺もお気に入りの蕎麦屋に着いた。ここ俺もよく来るわって呟くと、何故か急に目を輝かせるA。
『鮎の天ぷら食べたことあります？』
「あるけど」
『じゃあこっちの季節の天ぷらは？』
「あー最近は、」
『食べた方がいいですよ、特につるなが美味し…はあ』
「あはは、Aちゃん変なの」
なんだこいつ。
「好きな食べ物語るの辞めるくらい俺のこと嫌いなわけ？」
「違うよ北やん」
「ん？」
「Aちゃんは素直じゃないから…本当は感謝してるのに。ね？」
『…それは、』
「それは何だよ」
モジモジし始めるA。…なんだこいつ。
『……感謝してます』
「はあ？聞こえねえ」
『してます！！感謝！！！』
「はーいどうぞー」
悪すぎるタイミングのおばさんが持ってきた蕎麦に意識を取られる2人。宮田はもう蕎麦に夢中で、俺たちのことはもうどうでもいいらしい。
Aも季節の天ぷら盛りなんて頼んで、目をキラキラさせてる。食べ物でここまで幸せそうな顔するかね。くそ、可愛いな。…あ、こっち向いた。
『感謝してますけど！私は宮田先輩が良かったの！！』
「はあ？」
『あ、宮田先輩！これ交換して下さい〜』
「ん、いいよ」
はあ？？なんっだよ、やっぱり可愛くねえ！！
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ナナシ(プロフ) - りーちゃんさん» コメントありがとうございます🐿お題いただいてからお時間かかってしまいました😿そこまでドンピシャとは…❕嬉しい限りです♪こちらこそ素敵なお題、ありがとうございました🙆🏻♀️ (2022年5月18日 21時) (
レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - ナナシさん最高じゃないですか🥰玉森くんの同期が二階堂くんなのも北山先輩が煙草吸ってるのもわたしが脳内で思い描いてた通りでびっくりしております🥺お題を丸投げしちゃったのに素敵なお話書いてくださって感謝です🫶🏻 (2022年5月17日 22時) (レス) @page5 id: 08f03cdb41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシ | 作成日時：2022年5月3日 21時
