後輩だって�� ページ12
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3コも下なんだ玉森くんって、と言ったら玉森くんは少し嫌そうな顔をした。最近の子は年齢に触れるのも良くないわけ？アラサーに突入した私にもう少し気を遣って欲しい。
「俺もう少し早く産まれたかったなあ」
『えーどうして？』
玉森くん最近雰囲気がさらに柔らかくなった。美味しそうに蕎麦を啜る。この蕎麦屋が気に入ってるのか週3も通うようになって、それに付き合わされるのは私。昔北山先輩と行ってたなあ、とか思い出す。
「だってAさんの部下なのに、俺まだまだじゃないですか」
『そんなことないけど』
「もっと早く産まれてたら、Aさんと同期だったかも」
『え、何の話これ？』
むすーっとする玉森くん。ん…？何が気に入らない？
『でもほら仕事出来ない人って年齢関係ないよ』
「でも同期だったら…」
『同期だったら？』
「もっと……」
声が尻窄み過ぎて何も聞き取れない。ごにょごにょ喋るな、とも言えず。
何か嫌なことあった？と聞いても頭を横に振る。
「…そういえばAさんって同期仲良い人居ませんよね？」
『え、ああ…まあ』
「どうしてですか？」
『んー分からない。嫌われてるのかも』
…本当は分かってる。
私に仕事を押し付けていた同期がクビを切られた話を知ってるのはごく一部の先輩のみだった。同期は何も知らされずに、私以外の女の同期が減ったことが恐ろしかったのか、あまり話しかけてくる人はいない。
まあ先輩は仲良くしてくれる人も多いし、あらぬ噂を立てる人とわざわざ絡む必要もない。北山先輩が助けてくれたおかげで今も楽しく働けてる訳だし。…でも、たまに。
「ふーん…やっぱりじゃあ俺が同期だったら良かったですね」
『え？』
「そしたら唯一無二の同期になれてたのに」
さっき聞こえない声で話してた玉森くんとは思えないほど、私の目を見てはっきり言った。
『ううん、玉森くんは同期じゃなくて良かったよ』
同期だったらきっと、今蕎麦なんて食べれてない。
後輩だったから仲良くしてくれてるだけだ。
「…何があったか知りませんけど、俺はAさんの同期になりたかったです！」
ふん！なんて顔を背ける。
玉森くんがそう言ってくれるだけで、私は嬉しいよ。
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ナナシ(プロフ) - りーちゃんさん» コメントありがとうございます🐿お題いただいてからお時間かかってしまいました😿そこまでドンピシャとは…❕嬉しい限りです♪こちらこそ素敵なお題、ありがとうございました🙆🏻♀️ (2022年5月18日 21時) (
レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - ナナシさん最高じゃないですか🥰玉森くんの同期が二階堂くんなのも北山先輩が煙草吸ってるのもわたしが脳内で思い描いてた通りでびっくりしております🥺お題を丸投げしちゃったのに素敵なお話書いてくださって感謝です🫶🏻 (2022年5月17日 22時) (レス) @page5 id: 08f03cdb41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシ | 作成日時：2022年5月3日 21時
