先輩だって�� ページ2
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「よろしくお願いします先輩」
社会なんて希望通りに進むことは殆どない。男の新人なら持ってもいいって言ったのに、俺の元に来たのは仕事を蔑ろにしそうな女だった。
いやまあ外見で判断するのは良くない。でもそんなネイルでどうやってキーボード打つのか教えて欲しいし、とにかく声の高さが気に入らない。
「よろしく、分からないことあったらすぐ聞けよ」
「優しい〜宏光先輩っ！」
チェンジで。
とは言えないから、とりあえず基本を教えていく。でも俺の予想は的中、いやそれ以上に仕事が出来ない奴だった。
どこの香水を使ってるんですか〜？
先輩彼女居るんですか〜？
今日の夜空いてます〜？
確かに分からないことを質問して良いとは言った。言ったよ。言ったけど！仕事もほぼ終わってないのに定時きっちりに帰る奴に教えるわけねーだろ。
「せんぱーい、今日こそ夜空いてますう？」
「…はあ、あのな、ちゃんと仕事してねー奴とは行かねーよ」
「ひどーい！これからはちゃんとやりますう！もう！」
相変わらず高え声に苛ついたけど、何故かその日から仕事スピードが上がった。仕事のミスも減り、明らかに今まで手を抜いていたのが分かった。
やっぱり外見で判断するのは良くなかったか。それに俺がもっと早くから注意してれば良かった話。俺もまだまだだなあって少し反省した。少し、ね。
そんなことから1ヶ月後、人事から残業時間が多すぎる新卒の女子がいると話が上がった。俺の部署の新卒は20名程で、女は5名。いかにも俺の見てる奴は該当しねーなって思っていたら、宮田の焦る姿が目に入った。
「宮田？何してんの？」
「北やん聞いてよ、Aちゃんが先月の残業時間が上限超えてて」
「Aちゃん？」
「この子！俺の担当の子」
あわあわする宮田とは裏腹に、スンッとしてるこの女。
「どんだけ仕事出来ねーんだよ」
「北やんそれはないよ、Aちゃん超優秀」
「はあ？じゃあ何で」
Aちゃんとやらの机を見ると…見覚えのある付箋が。
「…なあ」
『あ、ちょっと！』
「……来い」
はあっと短くため息をついて着いてくる。会議室に入っても怒ってる俺に怯むどころか、むしろ態度がデカい。…だから女は面倒なんだよ。
「で、何で俺の書いた付箋を持ってるわけ？」
『……』
「優秀なのに残業も……って、まさか」
『そのまさか、ですけど』
「…あいつの仕事奪ってんの？」
あ、こいつ今、馬鹿なの？って顔した。失礼だ。
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ナナシ(プロフ) - りーちゃんさん» コメントありがとうございます🐿お題いただいてからお時間かかってしまいました😿そこまでドンピシャとは…❕嬉しい限りです♪こちらこそ素敵なお題、ありがとうございました🙆🏻♀️ (2022年5月18日 21時) (
レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - ナナシさん最高じゃないですか🥰玉森くんの同期が二階堂くんなのも北山先輩が煙草吸ってるのもわたしが脳内で思い描いてた通りでびっくりしております🥺お題を丸投げしちゃったのに素敵なお話書いてくださって感謝です🫶🏻 (2022年5月17日 22時) (レス) @page5 id: 08f03cdb41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシ | 作成日時：2022年5月3日 21時
