私のヒーローアカデミア(9) (ページ9)

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金曜日　作戦会議　私目線(2) ページ9

「あ、けど俺…。」
上鳴くんが、突如口を開く。
「どうした上鳴。」
「俺らじゃ、飯田とは趣味が違う!」
A「？」
上鳴くんは派手。切島くんは漢らしさ。2人と委員長の趣味が違うことはわかる。でも、それがどう関わってくるんだろう。
「服…!」
「髪…!」
「「デートなのに!!」」
2人が口を揃えて言った。
そもそもこれは、デートと言うのだろうか？
A「え？」
「え、女子ってこういう時服とか気にするんじゃねーの？」
「髪巻いてるんじゃ…。」
確かに、普通科時代彼氏持ちの友達が、何かと身なりを気にしていたような…私はあくまで、清潔感があれば良いと思うけど。
A「…そうなんですか？」
「いや違えの？…まー、Aちゃんはそのままでも可愛いけどさ。」
「でも前、偶然何かの雑誌で『初めてのデートで失敗しない服! 』みたいな記事見たぞ？」
もしや、私が1番女子力低かったりして…？これは難しい…。
「でもさ、思うっしょ？どうせなら、飯田に可愛いと思われたいって。」
委員長に、可愛いと…。
そりゃまぁ、可愛くないよりかは可愛いの方が…。えぇ、まぁ、そうでしょう…？
悶々と、今までなかった考えが脳を駆け巡る。ふと、切島くんの声で目が覚めた。
「…虫呼、俺らはおまえの恋叶えてほしいんだ。おまえ、いつも何かと親切にしてくれるだろ？それ、ちゃんと返さないとって思ってさ。」
A「…切島くん、…ありがとう。」
切島くんだって、親切にしてくれるのに。でも、これが2人にとっての恩返しなら…。
「よし、こりゃー他の女子に聞くしかない!」
「頑張るぞ、虫呼!」
A「えあ、えー、…はい!」
よくわからないけど、2人が頑張ってくれてるから、私も頑張ろう。
この前離してしまった距離を、また縮めるためにも。