ep.19 ページ19
ーー
「悪ぃ。ツケてきた」
『〜〜〜〜！！？？』
突然のレイの登場により、驚きのあまり
頭がこんがらがりそうになりながらレイの方を向いた。
いつからいたの！？全く気がつかなかった！！
ノーマンはノーマンで
あちゃあ、やってしまった、と顔に出ている。
私の目線に気づいたノーマンは
こっちを見ながら両手を軽く合わせた。
「いー加減気になるから、問い詰めようと思って」
レイは持っていた分厚い本を私に持たせてくる。
わけがわからないまま受け取ると、急に肩を組まれ
で、と話を切り出される。
「門で何があった？」
『なん、んぐっ！』
なんでそれを、と口に出そうとしたが
肩を組む力が強くなって変な呻き声しか出ない。
レイは私のそんな様子を気にせず続ける。
「…あの日の晩、明らかに様子がおかしかったし
間に合わなかった、はずなのにお前ら手ぶらだっただろ」
「するどい…」
あ、質問聞こえてたんだ。そしてやっぱレイも頭いい！！
「ってわけで、吐け」
『わぁあああ！！言うから！！言うから離して！！』
ノーマンは解放したのになんで私だけ！？
私の返事を聞いて、
レイはやっと私の肩から腕を避けた。
『んん、もうちょっと女の子扱いして欲しいよ！もう！』
喉の調子を整えながら抗議するものの、
レイはにやにや笑っているばかりで、何も聞く気がない様だ。
「女の子なんてここにいたっけ？」
『レーイー！？』
「レイ、意地悪もほどほどにね」
レイすごい！って感心したのになぁ。
やっぱりレイは、いつものレイだった。
その後、ノーマンがレイに今までのことを話しだしてからも
私は時々、ケホケホと繰り返し咳をしていたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 549人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し(プロフ) - やばい！面白すぎてやばい！一気読みして来ました！完結しているのが残念でしたが凄く良い作品でした！ (2021年6月13日 15時) (
レス) id: cfb7b828ee (このIDを非表示/違反報告)
緑豆太 - ママアアアアア (2019年4月15日 22時) (レス) id: 92e40b26df (このIDを非表示/違反報告)
羽毛ふぇると - 給料日の回のマッマめっちゃかわよい....尊き...いっぱいちゅきぃ... (2019年4月13日 2時) (レス) id: 6073aafc50 (このIDを非表示/違反報告)
左京 - めっちゃ好きです！まさか先生とは！今までにない設定なので楽しんで読めます！更新頑張ってください！ (2019年4月5日 19時) (レス) id: d703cd32c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：woof x他2人 | 作成日時：2019年4月4日 3時
