Dating【R.F】 (ページ13)

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「なに飲む？ジンジャエール？」

『なんでもいい。流星は何飲みたいの？』

クールな顔して案外可愛かったり自信ありげだったり、かと思えばNOと言わせない眼で見てくるし…

そんな流星に翻弄されるのも悪くないとは思いつつ、相変わらずの自分の無愛想さに少し嫌気がさす。

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「んー、苺みるく」

『そんなのあるんだ…

………っていうか、お酒飲んで苺みるく飲んでって、気持ち悪くないの？』

「今日全然飲んでない。ていうかそんなに勧められても飲まへんし。

…俺、大事な女の子が入れてくれたもんやないと飲まへんねんで」

やから、初回からAは大事な女の子やねん。

なんてさすがな口ぶり。

その少し拗ねたように私の顔を覗き込むのも、なんともあざとくて、妖美。

……そう、かっこいい、って思ってる。

人並みにそんな感覚あるはずだけど、いつからかそんなの表には出せなくなってて

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『ふーん、そっか。ありがとう』

そんなそっけない言葉しか返せない私に、流星は愛想をつかすわけでも機嫌をとるでもなく

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「…ふふ、Aには敵わへんわ」

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言葉とは噛み合わないような楽しげな笑い方は初めてで

なんだかそれを独り占めしたいだなんて、思ってしまったのは確かで。

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それが何故かなんて、思い当たる節があって。

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………流星の頬にも、えくぼ、あるんだ

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