私の兄達は､変わってる【歌い手】

明けまして【前編】 ページ38

明けましておめでとうございます(フライング)


「A。蕎麦運ぶの手伝ってー」

「むっ。今からAは俺と話をすーるーのー！！！」


相変わらず引っ張りだこです。
人気者って辛いね。わかる。


「…はぁ？ん？翔太蕎麦いらないのね？
連帯責任でAも無しになるけど？？」

「えぇっ！？お、俺が悪かったからﾔﾒﾃｸﾀﾞｻｲ司様ぁ！！！」

「………待って私関係無いﾅﾝﾃﾞ。」


窓の外は真っ暗で、時計の針はそろそろ12をさす。
…でも、周りの家は電気がばっちりついている。
我が家では、某笑ったら尻を叩かれるやつをみて皆が笑っている。

そう、今日は大晦日。

数日前とはいろいろガラリと変わった。
審神者になったり翔太にぃが何かとつっかかってきたり。
あと、よく瑠璃が蒼衣ちゃんを家に招待している。
微笑ましい限りだ。


「食べたいんなら手伝う！！ほら！！」

「「はーい」」


なぜ他の人に手伝いを頼まないんだ…と翔太にぃと愚痴りあいながら運ぶ。
…司にぃに睨まれながら。



「…まぁ！！！司君のつくった蕎麦は初めてよね！！」
「ああ、司の料理はなんでも旨いんだよ。きっと気に入るさ。」


父と母が、穏やかな笑みを浮かべて話している。
…本当に仲がいい。

…ついでに、真冬にぃと彼方にぃはカウコンに行っている。
…でもツイッターをみた感じ、彼方にぃは体調不良になってしまったみたい。


「んー…なんで年越しって蕎麦なの？
うどんでもラーメンでも良くない…？？」


と、瑠璃は？マークを浮かべながら席に座った。


「……さぁ、今いる皆は揃ったようだね。
……じゃあ、今年は司の番だったかな。よろしくな」


父がいう、司にぃの番というものの意味がわかっていないのは、
多分私だけ。

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