私の兄達は､変わってる【歌い手】

自慢の ページ32

「「「お泊まりぃ！？」」」


珍しく、彼方にぃと司にぃが声をあらげた。
……新鮮だなぁ。


「あー。そういえば、学校で言ってたねー！」


瑠璃、その時寝てなかったっけ…？
狸寝入りでもしてたのかな、多分。


「うーん。まぁ、ご両親に許可を頂いたなら、断れないよね。」

「…というか、男を連れ込まなければ別にいいしな。」

「いかさんいい人だし、断る必要ないよね！！」


司にぃが、ブラック司にぃを封印して話してる姿久しぶりにみた気がする。

まぁ、何はともあれ結歌とのお泊まり会が許可された(許可されなくてもするつもりだったが)。


「よし、じゃあご飯作ってくるよ。」

「…ぁああ！！もうこんな時間なの！？
そ、そらるさん作業！！！」

「……えー…わかった。あと、彼方ね？」


兄が三人消えた。
それからは、翔太にぃと瑠璃と結歌と私の四人で、いろいろなことを話していた。

…例えば、歌い手のこととか、勉強のこと、兄のことなど。

そういうことを話していると、もう8時になっていたようで。



「「「「いただきまーす！」」」」


司にぃがご飯を作り終え、全員集合。
今日のメニューは、白米とお味噌汁、しょうが焼き。
常に美味しいが、今日はなんだか更においしく感じる。


「わ、美味しい…」

「でしょー？…私の、自慢の兄だからね！」


結歌に、小さく言った。

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