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「……いや、偶然か…?」


ぽつりと溢した言葉は、皆の声にかきけされた。






「っ、はぁー…ただいまー」


午前授業だったため、早く終わった。
ご飯は、明日からはお弁当らしい。


「あ、おかえりー。どうだった?
なんか絡まれたりしそう??」

「司にぃはそんなことを望んでいるのか……」

「まさか!!可愛い妹をいじめる奴は徹底的に潰さなきゃ…って思って!」


語尾に星が付きそうなくらいの笑顔で恐ろしいことを言う。
なんか、実行しそうで怖い。


「……?あれ?彼方にぃは?」

「んー?あー…。今ね、地下にいる。」


地下?待って。この家地下もあるの?
そんなの聞いてない!


「なんで?」

「ん…まぁ、とにかくリビング行こうか。」


司にぃが、どこか悲しそうな顔をしていた。
……なんだか調子が狂ってしまう。

リビングにつき、ソファに腰掛ける。
司にぃが紅茶を淹れながら、ゆっくりと話始めた。


「………あのね、昔、俺らには妹がいたの。
…もちろん、養子だけどね。」

「………妹。」


紅茶を私の前におき、小さく頷いた。
司にぃは、私の右隣に座り、また話を再開した。


「その妹は、俺らみたいに小さい頃に捨てられたんじゃなく、
中2の時に捨てられたんだ。
俺らは、妹を可愛がってた。……でも。」


そこで、途切れた。
司にぃが、悲しく笑ったように聞こえた。


「でも、妹は俺達の秘密を知ったとき、変わってしまった。
真冬は、一番可愛がっていただけあって、酷く傷付いた。」


…そう言えば、真冬にぃ、最初はすごい警戒してた。


「…ねぇ。A。もし、俺達の秘密を知ったとしても、変わらないでいてくれる?」


この場合、なんて言えばいいんだろう。
変わる変わらないの前に、秘密の大きさによるのかも。

例えば、吸血鬼だと言われたら?
いや、でも…恐怖心はない気がする。


「……わからない。
でも、結局お兄ちゃんってことにはかわりないし…。
私は、受け止める努力はするよ?」


司にぃをまっすぐに見つめて言う。

…司にぃが、優しく笑った。

あ、やっぱり→←同じクラスの



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(プロフ) - とても面白い小説をありがとうございました!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!!応援しています(*´ч`*) (2017年1月2日 22時) (レス) id: b879c51270 (このIDを非表示/違反報告)
桜野カリン@フルートの基礎練疲れたなう(プロフ) - その育成ゲーム面白いっすよね!僕の推しは首落ちてしねよりの全員です!これからも応援してます!! (2016年12月17日 11時) (レス) id: e26a6661a3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんな兄達がほしいです!!更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2016年12月15日 16時) (レス) id: 082bcd4484 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - とても面白いです。その育成ゲーム()ハマりますよね。伊達組とニキ推しです。精神が安定したらでいいと思うので更新頑張ってください。上からに見えるかもしれませんが、応援してます。 (2016年12月15日 11時) (レス) id: 125ff204f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - とてもおもしろいです!ゆっくりでいいので頑張ってください!上からですいません! (2016年12月5日 17時) (レス) id: 81821457aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年8月11日 10時

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