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55話 ページ5

zm−side

「A!!」

俺の腕の中で気を失ったAを見て身体中が冷めて行くのを感じる。
急いでAを抱き上げ近くのベッドがある部屋の扉を蹴破る。
ベッドに寝かせそっとAの心臓に耳を近づけると、とくん。と音が鳴っているのを確認してホッとして後ろのベッドに倒れる。

「良かった…。」

目を閉じると先程のAの怯えた顔が映る。
さっき、目の前に居たAが俺を拒絶した。
いや、拒絶されるのを恐れていた。そう見えた。

「ゾムさん」

そっと扉の方からショッピくんの声が聞こえそちらに顔を向ける。

「すいませんでした。」

直角に腰を曲げるほど俺に頭を下げるショッピ君。

「あぁ、うん。言いたいことあるけど、俺がショッピ君になんかしたらAに泣かれてまうやろ。だからもうええわ。ただ、目ぇ覚ましたこいつにはちゃんと謝っておけよ。あと、悪かったな。」

俺の話を聞いたショッピ君は小さく返事をし「お茶入れてきます。」と言って席を外す。

そっと目の前で眠っているAの手を握りベッドに近寄り膝をつく。

「あんな、俺言いたいこといっぱいあんねん。戦争終わったことも、助けてくれたことも…一緒におってほしいことも言いたいねん。はよ起きてや…」

そして可愛い声で、笑顔で俺の名前呼んでや。

そう願いながら小さい手を握りしめる。
これ以上Aの眠りを妨げないようにそっと手を離し部屋を出た。

ショッピ君が出てきた俺に気づき、どぞ。とマグカップを渡してくる。

「ありがとな。」

マグカップを受け取り近くの椅子に腰掛ける。
ショッピ君は俺から少し離れた椅子に腰掛けた。

「てか、なんでショッピ君おんの?」

先ほど気が動転して聞けなかった小さな疑問を問いかける。

「コネシマさんのサブ武器を取りに来ました。そしたら、あの…Aさんに会って、侵入者だと思って。その…すいませんっス。」

そうか。とショッピ君に返しこれ以上の俺への謝罪は不要であることを伝える。
そして俺も簡単にAとの出会いを話した。

「そうだったんスね。ロボロさんから聞いてたのはあの人やった訳か…。」

おん。と俺が言葉を返した時、かたんと音がして急いでそちらを向く。

するとAが何かに怯えるように俺たちを見つめていた。
あぁ、そんな顔せんといてや。
俺はAをこれ以上怯えさせないようにそっと近寄り腕を広げる。

「ただいま、A。お願いやから、俺のこと拒絶せんといて。…抱きしめさせて?」

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成瀬 - わあああああああああ!更新嬉しいです!でも更新ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されるだけで嬉しいので( ´ω`)これからも頑張ってください!楽しみにしてます!! (2019年8月18日 22時) (レス) id: 1c8c0eeede (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新をとても楽しみにしていました! 私の大好きな推しが幼なじみの設定で、見つけた途端に発狂してしまいました… これからも楽しみにしています! 頑張ってください! (2019年8月18日 2時) (レス) id: ed8d61f0bf (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - ^黒ω猫^様、そらまめ様》感想ありがとうございます。完全な不定期更新で申し訳ございません。今後も読んで頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: ffa34a5a29 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - すっごく面白く一気に読んでしまいました! 更新頑張ってください! (2019年7月22日 14時) (レス) id: 04a77244fd (このIDを非表示/違反報告)
^黒ω猫^ - 面白いですね。魔女系好きになりました! (2019年6月27日 16時) (レス) id: f1451596cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンク | 作成日時:2019年1月13日 11時

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