69話 ページ19
A-side
森を抜けると、綺麗に舗装された道に出た。
来た時はゾムさんに抱きかかえられていたからちゃんと景色を見ていなかったことを思い出し、キョロキョロと周りを見ながら進む。
そんな私を見ながら笑うゾムさんが目に入って、子供みたいにはしゃいでしまっていたことが恥ずかしくなる。
しばらく歩くと、たくさんの行商人の人が行き交っていることに気づいた。
我々国の歴史はあまりよく知らないけども、ここ10年ほどで出来た国であることや、それを建国した総統閣下が凄い。ということは村でも噂されていた。
こんなに人が出入りするのだから、噂通り凄い人なんだろう。
改めてそんな国の幹部であるゾムさんは凄いんじゃ…
チラッとゾムさんを盗み見ると、パチッと目が合う。
「疲れたん？」
「あ、大丈夫です！…ゾムさんが、改めて凄い人なんだなぁって思っていただけです。……あの、本当にゾム様って呼ばなくていいんですか？」
そう私が質問すると動いていたゾムさんの足が止まる。
手を繋いでいたので、動かなくなったゾムさんに引っ張られる形で私の足も自然に止まった。
不思議に思った私はゾムさんを確認し声をかけた。
「ゾムさ「嫌。今のままがええ。」
じっと見つめられてそれ以上はなにも言えなくなる。
わかりました…と小さく返しゾムさんが再び歩き始めたのを確認して私も歩き出す。
「…、なぁ。」
「なんですか？」
私の手を引きながら少しだけ前を歩いていたゾムさんが前を向きながら私に話しかけてきた。
「ゾムって呼んでみて？」
えっ？
突然のお願いに驚きながらも、少しだけ真剣な様子のゾムさんの声に押され、恐る恐るゾムさんの名前を呼ぶ。
「…ゾム？」
私がゾムさんの名前を敬称なしで呼ぶと、ぶはっと前から噴き出して笑うゾムさんの声が聞こえた。
「ーっ、なんで疑問系やねん。…ハァ…いきなり手引っ張ってごめん。でも俺はAとの間に壁作りたくないから、今のままの呼び方がいい。」
優しい声でそう言ってきたゾムさんに返事を返そうとした時
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成瀬 - わあああああああああ！更新嬉しいです！でも更新ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されるだけで嬉しいので( ´ω`)これからも頑張ってください!楽しみにしてます！! (2019年8月18日 22時) (
レス) id: 1c8c0eeede (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 更新をとても楽しみにしていました! 私の大好きな推しが幼なじみの設定で、見つけた途端に発狂してしまいました… これからも楽しみにしています! 頑張ってください! (2019年8月18日 2時) (レス) id: ed8d61f0bf (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - ^黒ω猫^様、そらまめ様》感想ありがとうございます。完全な不定期更新で申し訳ございません。今後も読んで頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: ffa34a5a29 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ - すっごく面白く一気に読んでしまいました！ 更新頑張ってください！ (2019年7月22日 14時) (レス) id: 04a77244fd (このIDを非表示/違反報告)
^黒ω猫^ - 面白いですね。魔女系好きになりました！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: f1451596cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンク | 作成日時：2019年1月13日 11時
