【刀剣乱舞】伊達の竜、蒼穹を舞え！壱【大倶利伽羅】

＃Dragon Fang...41 ページ43

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為す術もなく立ち尽くす私の、目の前に広がった光景＿＿＿。
それはそれは、とても言葉では表せないほどの、豪華絢爛なものだった。


卓上にこれでもかと並べられた、数え切れないほどの馳走(りょうり)。

きらびやかに飾り付けられた、食堂の壁。


そして何より、驚いたのは＿＿＿＿。






『ちょっと待ってくれ...。まさか、これ』

「あぁ、この本丸に顕現した全刀剣男士だ。最後に新刀剣が実装されたのはだいぶ前だったからな。新しくここの仲間になるお前を、"皆"で歓迎したいらしい」






己の隣に立ち、どことなく満足気な伽羅の言葉。
未だ状況が理解できない頭で、それでもこれだけは言える。

まさしく、「圧巻」の二文字だ。

にこにこと笑いかける者、興味津々な視線を投げかける者、懐かし気な表情を浮かべる者＿＿＿。


戦国時代に見知った者から、それ以前、それ以降に活躍した刀まで。

刀剣男士全員が、食堂に勢ぞろいしていた。


...いやいやいや...。
何かの冗談か？コレ...。


と。
そう思ったところに、いつものメンバーがひょっこり顔を出した。






「よぉ蒼嬢、どうだ驚いたか！？スゴイだろうこれ！」

「企画は鶴さん、実行は俺とみっちゃん、...それで、何つーかな、伽羅は誘導担当だ！」

「無茶を承知で頼んでみたら、皆快く引き受けてくれたよ。"新しい仲間の為なら"ってね」

『...すまん、話がまったく見えてこないんだが！？』







脇から飛び出してきたのは、鶴丸と貞。
どちらも最高の笑顔を見せて、そう言う。

どうやらこの二人が、先程の火縄銃もどきを撃ったらしい。

両手に、その残骸らしき物を握っていた。

そして光忠も会話に加わり、大きく頷く。


＿＿＿＿うーん...？

何となく、見えてきたような見えてきていないような。


ようはアレか？
これが鶴丸がずーっと言っていた、「ドッキリ大作戦」とかいう代物なのか...？

........。

我ながら幼稚かつゴミのように下らない発想である。


一人紋々としていると、ようやく向こうが答え合わせをしてくれる気になったらしかった。

光忠が、笑いながら口を開いた。





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