【すとぷり】勘違いですってば！

僕は ページ42

るぅとside



る「マリン、さん...？」


まさか、Aちゃん以外にもあの声を持った人がいたなんて。


似ているどころか、あの人とAちゃんの声は、完全に一致している。



る「僕って、バカなのかなぁ...」


だって、これじゃあ僕は好きな人をずっと疑っていた事になるじゃないか。


まだ、どっちがマリンさんなのか分からないけど。


Aちゃんの主張なんて聞きもせず、勝手に決めつけて...



る「これは、皆に相談した方がいいのかな...？」


いや、でも...



る「多分、あの人Aちゃんのお姉さんだ」


前に見たAちゃんの生徒手帳の写真。


そこに写っていた人の面影がある。


る「そう考えると、どうすればいいのか分かんない...」


ずっとそんな事を考えながら歩いていたら、いつの間にか買い物も済ませて、自宅に着いていた。




〜るぅと家〜


る「ただいまー」


こ「おー、おかえり！昼飯ありがとー！お釣り返して！」


る「戻ってきた僕に言うことがお釣り返して、ですか...」


こ「って言いつつも返してくれるるぅとくん嫌いじゃないよ。...そーいえば、買いたいって言ってたの買えた？」


る「...あっ」


すっかり忘れてた...


まぁ、あんなこと考えながら買い物してたからなぁ...


そーいえば、相談した方がいいのか、結論がでてないや。


...ころちゃんだけにでも、言ってみる？



る「あの、ころちゃん」


こ「ん、どした？」


る「...やっぱり、何でもないです！」


こ「なんなんだよ...」


何故だろう、言えない...



もしかして、僕自身が言うことを望んでない？


だとしたら、それは自分の勝手なエゴだ。


でも、僕は僕がどうしたいのかを考えてしまう。



僕は、僕は＿＿＿









彼女を...Aちゃんを、誰にも取られたくない。



どうしてその考えに至ったかなんて、自分でも分からない。


でも、僕はそう考えてしまった。

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え、なにこれシリアス？

だ、大丈夫です！そこまでシリアスにするつもりはありません！

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