生意気な執事.中原中也 (リクエスト) ページ30
中也さん執事設定です。
……
「また次…、今度は桜の美しい日にしましょう。
麗しのA様」
「こちらこそ、それでは良き夢を」
「豪華」の二文字が相応しい御屋敷の前で、
美しい黒髪をたなびかせる女と、異国を思わせる雰囲気の男が微笑を浮かべ別れの挨拶を交わしていた。
女の後ろには、洒落た黒帽子を胸の前にし、
深い蒼眼を光らせた、少々小柄の執事が佇んでいる。
男は女の手の甲に軽く口付けると、そのままボディガードに連れられ、高級車の中へと姿を消した。
「桜の美しい日とか意味わかんないんだけど」
「口を慎ンでくださいA嬢。
………俺もそう思うわ」
「ほら、中也も思うでしょ」
*
「……もう寝て良いの?」
「嗚呼、本日の御予定はもう有りませンね」
やや早足で向かった先は勿論自室。
ソファに寝そべり乍中也に問えば、彼は普段あまり使わない眼鏡を掛け、スケジュール帳に目を通していた。
だって今日一日、好きでもない人と
ずっと逢引してたから、流石にもう限界。
「その恰好の侭 ご就寝なさるのですか?」
「うん、もう着替えらんない……」
「おやすみ…」と背中を丸めて瞳を閉じれば、
すぅ、と疲れが身体から抜けていく気がする。
……あーあ、手の甲にキスなんてされちゃっ
「______ッたぁ!?」
「あ?起きちま……、起きられたのですか?」
「な、何してんの!?」
何だか視線を感じるなあ、なんて思って目を開ければ、其所には至って平然と私の服の釦に手をかける中也が居て。
「______だってなァ、
A嬢が着替えらンねェそうですから」
身体の奥で噴火する羞恥心に、
一瞬にして身動きが取れなくなる。
中也はそんな私を よっこらせと抱き上げ、
自分と向き合う様に自身の膝の上に乗らせた。
「お、おかしいって…!」
「お着替えの手伝いも執事の役目です、」
_____A嬢が期待してる様な事ァしねェよ。
「き、期待なんかしてない!」
「………そうかよ、」
「何、その反応……っ、ん…!」
ポカポカと彼の胸板を叩いて反抗すれば、
不意にくしゃりと後頭部を引き寄せられて、啄む様に唇が重ねられた。
________離れて、また食まれて、離れて、
「如何だ?嘘吐きお嬢様?
____そんな顔して未だ期待してねェッて云うか?」
「………っ期待、してた、です」
満足そうに喉を鳴らす中也に、濡れた唇をぎゅっと噛み締める事しか出来なかった。
……
二次オタコミュ障様、ありがとうございました!
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落蕾 - すみません、この作品の【1】の方はパスワードを解除しないと読めなくて、ピロウ様はパスワードを表示して下さっているのですが、私の端末ではパスワードが見えないんです。どなたか、【1】のパスワードを教えて頂けないでしょうか? (7月24日 23時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
水希アカリ - リクエストです。ビタースウィートという曲っぽくってお願い出来ますか?エンドは、太宰さんで。昔、曲イメージは難しいと言っていましたが、元々ストーリー仕立てなので、作りやすいと思います。 (2019年7月27日 22時) (レス) id: 861eb5fa10 (このIDを非表示/違反報告)
ピロウ(プロフ) - ちーちゃんloveさん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません。入れ替わりとは身体が入れ替わる 君の○は。の様な感じでよろしいでしょうか?よろしければお答え頂きたいです。 (2019年6月14日 17時) (レス) id: aafbc19e8e (このIDを非表示/違反報告)
ピロウ(プロフ) - リンゴ雨さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません。ご丁寧にありがとうございます。ぶどうといか さんでよろしいでしょうか?リクエスト承りました、暫しお待ち頂けますと幸いです。 (2019年6月14日 17時) (レス) id: aafbc19e8e (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ雨(プロフ) - ピロウさん» ごめんなさい。名前変えてます。ちゃんと本人です (2019年5月23日 17時) (レス) id: 14f2f052aa (このIDを非表示/違反報告)
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