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4話 ページ4

中原side

「すみません…」

抵抗を見せなかった女が動き、俺のの腕を掴んだ。

「なッ!? 中原幹部お下がりください!!」

落ち着け、部下にそう言おうとした瞬間、

「悲しみの末に」

女が異能力を使った。

俺も思わず異能を使いそうになったが、発砲と共に

その意志が掻き消された。

「ぅ゛ぁ゛ッ… 」
弾丸は肩に当たり、女は膝をつき血が床に落ち続けている。

「おい、何してる… 俺は指示を出してねえぞ」

しかし…!! などと部下がゴタゴタと言い訳をしていた。

「すぐ車を出すぞ、掃除屋に処理をさせろ。」

俺の予想は間違っていなかった。

此奴が異能を使ってから俺の体の痛みが消えた。

間違いねぇ… 此奴は異能力者だ。

「おい、お前マフィアに来い。」

「えっ…」
目をぱちくりさせなんで自分がというような顔をしている。

「その肩自分で治せねぇのか?」

「ぇ、 ぁ、はい。ぁ、じゃなくて治せます」

数秒すると金属特有の音が部屋へ消えていった。

そりゃそうか、弾丸が吸収されるってことは無いか。

「お前名前は?」

「愛垣Aです。」

俺はAを担ぎ、車へ向かった。

「ぅあっ あの…一人で歩けます…」

「逃げられたら堪らねえからな」

「此処で逃げるなんて末路が目に見えてますよ」

まぁ、いいか、そう思い俺はAをおろす。

「そうだA、荷物持ってこいよ。マフィアでもある程度用意されるがすぐにってわけにもいかねぇからな」

Aはコクリと頷き足早に部屋に入っていった。

姐さんが女は支度に時間がかかるつってたなぁ

ぼんやりとそんなことを思い出し、煙草に火をつける。

「お待たせしました。」

思わず噎せる。

「…?」
俺は咳払いをし、嗚呼と答え車の方へ足を進める

Aの方に目を向けるとほとんど何も持っていなかった。

無難なリュックを抱え、リュックの上部が凹んでいるところから、中の物が少ないことが伺える。


怯えたAが思い出される。俺らへのではなく、紛れもない親へ向けられた目。


俺は敢えて追求はしなかった。

Aは真冬にも関わらず、マフラーは愚かカーディガンやセーターも羽織っていなかった。

俺は一言Aに声をかけ、外套を被せた。

返そうとしたがどうにか押し付けた。

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あすまろ(プロフ) - すごい!この小説の続き、書けたらで良いんですけど、待っています!あと、聞きたいことがあるんですが、RINGOさんのふぁみりでしょうか?ごめんなさい、変な質問で。 (2022年3月30日 19時) (レス) @page4 id: 7b1e8d11d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼也 | 作成日時:2017年10月11日 21時

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