4話 ページ5
Aside
コツコツ…
足音が近ずいてくるのが分かる。背中に冷や汗が伝う。
「っ…」
視界が突然明るくなった。何が起こったのか理解するのにそう時間はかからなかった。
「みーつけた」
彼方此方怪我をしている青年がなんとも言えない笑顔で此方を見ていた。
「A?! 」
大人っぽくなっているお兄ちゃんが居た。お兄ちゃんは更に恰好良くなっていた。久々に見たお兄ちゃんの姿に思わず涙してしまいそうになるのをぐっと堪えた。
私はゆっくりと起き上がると、どちら様ですか?っと言いたげな表情を浮かべ、首をコテンと傾けた。
「A嘘だよな…? なぁ!? 嗚呼、あの頃はまだ小さかったもんなぁ」
お兄ちゃんが凄く苦しそうな表情を隠すかのように笑っていた。私も苦しくなった。覚えてるよお兄ちゃん、、そう言いたかった。でも、私には出来ない。
お兄ちゃんについて行けば私はお兄ちゃんの足を引っ張ってしまうから。
「ねぇ、Aちゃん、君、ポートマフィアに入る気は無いかい?」
「えっ?」
突然の話に間の抜けた声が出てしまった。
私がポートマフィアに…?何故? 嗚呼、異能力がある事を知っているのか。
ポートマフィア、あの人達がよく言っていた。
あまり詳しくは無いが、よく耳にする。
「其れは出来ません。此処を裏切るなんて」
私はそう答えた。
「裏切る…?もうココをまとめる長もいないのだよ? 君が断る理由はそんな事ではないのだろう?」
何でも見透かすような瞳でじっと私を見つめてきた。
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雪見だいふく - あの、多分ねぇさんじゃなくていいあねさんです (2018年7月23日 10時) (レス) id: 45f0691588 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 文スト大好きおじさん(笑)さん» 一様、はじめが黒の時代編なので与謝野先生と出会ってないっという設定何ですよ〜() (2017年8月1日 10時) (レス) id: 46346c34a6 (このIDを非表示/違反報告)
文スト大好きおじさん(笑) - 与謝野さんがいるから治る!と、思いました!でも、太宰が気づかないとは (2017年6月3日 13時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 千さん» 有難うございます!!太宰さんも頑張ります!!次も(?)ワクワク出来るような作品が作れるよう頑張ります!! (2017年5月4日 23時) (レス) id: 805bfff9a4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - medaemonさん» 有難うございます!!本当に更新遅れて申し訳ないです。此れからはそんなことのないように…が、頑張ります。太宰さんのお話も頑張らせて頂きますm(*_ _)m (2017年5月4日 22時) (レス) id: 805bfff9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼也 x他1人 | 作成日時:2017年4月20日 8時